プレミアでまさかの“仲間割れ”勃発 激しい口論の末に…「醜い頭突きの喧嘩」が物議
アストン・ビラのFWエル・ガジとDFミングスが試合中に対立
イングランド・プレミアリーグで発生した、まさかの“仲間割れ”が物議を醸している。当事者となったのは昇格組アストン・ビラの2選手。口論の末に頭突きを繰り出そうとしたシーンに英メディアも注目し、「醜い頭突きの喧嘩」と報じられている。
今季からプレミアリーグに昇格したアストン・ビラは、第4節を終えて1勝3敗と苦しんでいたなか、第5節でウェストハムと対戦。後半22分に相手DFアルトゥール・マスアクが退場したものの、数的優位を生かせず0-0のドローに終わっている。
この試合で“衝突”したのは、アストン・ビラのFWアンワル・エル・ガジとDFタイロン・ミングス。きっかけは、前半35分ウェストハムのカウンターを受けても守備に戻らなかったエル・ガジに対して、ミングスが大声を張り上げたことだった。エル・ガジは逆上し、ミングスに近付いて自身の額で小突いている。
まさかの事態に、今季からプレミアリーグで導入されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)も介入。レッドカードが提示される可能性もあったが、確認の結果、エル・ガジはお咎めなしとなっている。
英紙「ザ・サン」は「ミングスとエル・ガジの醜い頭突きの喧嘩」と見出しを打ち、珍しい“アクシデント”を報道。激しい口論を見せた両選手の振る舞いを「アストン・ビラの2人は戦争状態に突入した」と表現した。
また、英公共放送「BBC」は今回の事件について伝えたうえで、「チームメート間での揉めごとでも、退場になることはある。2005年にニューカッスルのキーロン・ダイアーとリー・ボウヤーが、アストン・ビラ戦で退場したことが有名だ」と、かつて発生した伝説的な取っ組み合いの大喧嘩を例に挙げた。当時の対戦相手がアストン・ビラというのも、不思議な巡り合わせと言えるかもしれない。
この日も勝利を逃し、アストン・ビラは17位に沈んでいる。今回の一件によって“雨降って地固まる”となり、浮上することはできるだろうか。