浦和がACL2年ぶり4強! 上海上港と1-1ドロー、2戦合計3-3もアウェーゴールで上回る
後半に同点に追いつかれるも…気迫の守備で相手の猛攻をしのぎ切る
浦和レッズが2年ぶり3回目のアジア制覇を狙うAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の準々決勝第2戦は、17日に上海上港(中国)をホームに迎え、前半に先制点を奪い後半に追いつかれたものの、1-1で引き分けて2戦合計3-3で並ぶもアウェーゴール差で準決勝進出を決めた。
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敵地での第1戦を2-2で引き分けた浦和は、累積警告により出場停止のDFマウリシオのポジションにDF鈴木大輔を起用。一方の上海はエースの元ブラジル代表FWフッキが出場停止で、中盤のキーマンになるウズベキスタン代表MFオディル・アフメドフも負傷欠場。元ブラジル代表MFオスカルとオーストリア代表FWマルコ・アルナウトビッチがスタメンに名を連ねた。
序盤からボール際の争いが激しくファウルも多い試合になった。そのなかで浦和は前半9分に右サイドのスローインからの流れでMF橋岡大樹が上げたクロスをFWファブリシオがヘディングで狙ったが、シュートは枠外に外れた。
少なくとも1点が必要な上海は、オスカルに浦和の選手が引き付けられた左サイドのスペースを利用して攻め込む姿勢を見せたが、浦和の最終ラインは決定機を作らせない守備を披露。192センチの長身アルナウトビッチも封殺した。
すると同39分、浦和は最終ラインからDF岩波拓也が左サイドのMF関根貴大にサイドチェンジを通すと、そのまま関根が前方へ進出。そこからのクロスをFW興梠慎三が頭で合わせると相手GKイエン・ジュンリンのセーブも及ばずボールはゴール内へ入り、先制ゴールとなった。
このゴールは興梠のシュートがクロスバーに当たり、さらに相手GKに当たってゴールしていることから、アジアサッカー連盟の公式サイトではオウンゴールと表示。後日、興梠のゴールと認められればACL日本人最多ゴール記録を25に伸ばし、大会通算ゴールランキングも5位タイに上がる。浦和はこのまま前半を1-0で終えた。
後半に入ると上海のヴィトール・ペレイラ監督は、システムを3バックに変更してマッチアップさせた。すると浦和がかえってリズムを掴んでゴール前に攻め込む回数を増やした。しかし、チャンスをものにできず迎えた後半15分、右サイドからオスカルが上げたクロスがファーサイドに流れ、さらに中央に上がってきたクロスをDFワン・シェンチャオに蹴り込まれて1-1の同点とされた。
それでも浦和は同16分に橋岡がクロスバー直撃のシュートを放てば、MFエヴェルトンや興梠がゴール前のチャンスを迎えるなどゲーム全体の主導権は渡さずに進めた。1-1の引き分けならアウェーゴールの差で突破となる浦和の大槻毅監督は、同33分にエヴェルトンに代えてMF柴戸海を投入し、さらに同38分には関根に代えてMF阿部勇樹を入れて中盤を引き締めにかかった。
最後まで上海に決定的な突破を許さなかった浦和は、このままゲームを締めくくり、2戦連続引き分けながら2戦合計3-3。初戦のアウェーゴールを生かして、2年ぶりの準決勝進出を決めた。
(FOOTBALL ZONE編集部)