セリエA初ゴールはお預けも… ボローニャ冨安、“得意技”のヘディングシュートを披露
ブレシア戦で決定的シュート 反撃の狼煙を上げ、4-3の大逆転勝利に貢献
セリエAボローニャに所属する日本代表DF冨安健洋が、イタリアで輝きを増している。現地時間15日のリーグ第3節ブレシア戦(4-3)は壮絶な打ち合いの末、逆転勝利。右サイドバックでフル出場した冨安は、強烈なヘディングシュートで反撃の狼煙を上げた。
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ブレシア戦に臨んだボローニャは前半から苦しい状況に立たされた。前半だけで3失点。DFマッティア・バニの1ゴールがあったものの、厳しい状況であることは変わらず、後半からギアを上げて反撃に出た。同3分に相手MFが2枚目の警告で退場し、そこから3得点。逆転に成功して勝利を収めた。
見事な白星を手にしたボローニャだが、反撃の狼煙となったのは冨安が相手ゴールに迫ったシーンだった。後半開始直後の2分、ボローニャは左CKを獲得。キッカーからの正確なボールを、フリーの冨安が頭で合わせた。これは惜しくも枠外となったが、勢いを得たチームは相手の退場もあって怒涛の3得点を生み出した。
イタリアのサッカー専門サイト「カルチョメルカート・コム」は、冨安について「他の選手と同様に活力のあるブレシアの選手たちに手を焼いた」としながらも「決勝ゴールは彼のサイドから生まれた」と攻撃面を称賛している。
もともとヘディングには自信のある冨安。日本代表としてブレイクするきっかけにもなった今年1月のアジアカップでは、サウジアラビア戦(1-0)において初ゴールを挙げ、20歳77日で同大会日本人最年少ゴールを記録している。MF柴崎岳(デポルティボ)のCKを合わせたヘディング弾で決勝点を挙げ、チームを勝利に導いた。
ブレシア戦の前には日本代表として国際親善試合パラグアイ戦(2-0)とカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選ミャンマー戦(2-0)にフル出場した冨安。パラグアイ戦では、後半から右サイドバックを務めた。セリエAで奮闘を見せているポジションで、攻守において圧倒的な存在感と安定感を発揮。イタリアでも守備だけでなく攻撃面も注目されるようになってきた。