ミラン指揮官が本田らサブ組に不満? 「2枚残し」采配は補強急務とのメッセージか
昇格組カルピ戦で交代枠を1つしか使用せず
ACミランは6日の敵地で迎えた19位カルピ戦でスコアレスドローに終わった。格下相手にオフサイドを繰り返すなど拙攻のチームに苛立ちを見せたシニシャ・ミハイロビッチ監督だが、日本代表FW本田圭佑がベンチに控える状況で交代のカードを2枚残したまま、試合終了のホイッスルを聞いた。地元メディアはこの指揮官の采配について「1月の移籍市場での補強が必要という強烈なメッセージ」と指摘している。イタリア地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。
モデナで行われたセリエBからの昇格組との一戦でスコアは動かなかった。それでも10試合連続でスタメン落ちとなった本田に、ミハイロビッチ監督は声をかけなかった。後半24分にオフサイドの網に何度もかかり、決定機を外したイタリア代表MFアレッシオ・チェルチの代わりに、FWルイス・アドリアーノを投入した。だが、交代のカードを2枚残しながら、指揮官は動かなかった。
特集では「ミハイロビッチ監督は、アドリアーノとチェルチの1回の交代しかしなかったが、9人に満足していたとは思えない。監督はクラブに“補強が必要だ”というメッセージを送りたかったのだろう」と指摘している。
ファインセーブを見せた守護神ドンナルンマと、不甲斐ないプレーで交代となったチェルチ以外の9人のフィールドプレイヤーも、特段いいプレーを見せていなかった。左ボランチで先発フル出場を果たした主将のイタリア代表MFリッカルド・モントリーボに関しては「学生レベル」と記事では断罪されている。どうしても1点が欲しい場面で、アドリアーノ以外起用しなかった理由は、ベンチに座る選手のクオリティーに対する指揮官の不満だという。
この控え組は故障明けの元オランダ代表MFナイジェル・デヨングとDFロドリゴ・エリー以外、1日のイタリア杯4回戦クロトーネ戦で先発起用された。セリエBの格下相手にチームは不発。延長120分間の苦闘を強いられた。指揮官は温存予定だった主力組のMFジャコモ・ボナベントゥーラ、FWエムベイエ・ニアングの主力投入を余儀なくされたが、3-1で勝利を挙げることができた。