ボローニャ、闘病中のミハイロビッチ監督に勝利報告! 病院に駆け付け異例の“お見舞い”
4-3で大逆転勝利のブレシア戦後、チームは指揮官の入院する聖ウルスラ病院へ
日本代表DF冨安健洋の所属するイタリア1部ボローニャは、現地時間15日の第3節ブレシア戦で壮絶な打ち合いを制し、4-3で逆転勝利を飾った。試合後、選手とスタッフは白血病で闘病中のシニシャ・ミハイロビッチ監督の下を訪れ、勝利を報告したようだ。
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ミハイロビッチ監督は昨季途中、前任のフィリッポ・インザーギ監督の後を受けて就任。18位に沈んでいたチームを最終的には10位まで引き上げ、今季も指揮を執ることが決まっていた。しかし開幕前の7月、クラブはミハイロビッチ監督が急性白血病であることを発表。それでもクラブはミハイロビッチ監督の闘病をサポートし、指揮の継続を明らかにしていた。
治療の成果もあって開幕2試合ではベンチ入りしたミハイロビッチ監督だが、その後に治療のため再入院。ブレシア戦で指揮を執ることはできなかった。ただ、ボローニャの選手とスタッフは、熱血漢として知られる指揮官の情熱に応える勝利の後、なんとミハイロビッチ監督が入院する病院まで赴き、勝利を報告したという。
イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」は「ボローニャの選手たちは、ベンチにいなくても常に心の中にいる指揮官に感謝した」と綴り、当日の様子を詳報。「ボローニャのチームはブレシアから戻ると、聖ウルスラ病院に入院するシニシャ・ミハイロビッチの下を訪れた。監督は窓から顔を見せ、彼の選手たちと勝利を祝福した」と伝えている。
また、イタリア紙「ラ・レプブリカ」によると、午後9時前後に病院に到着したチームは、ミハイロビッチ監督のチャントを歌って勝利を報告。ミハイロビッチ監督は「期待以上だ。よくやった!」としたうえで、「また(チームが始動する)水曜日に話し合おう。我々はまだ何も成し遂げていないのだから」と返答したという。
情熱的で勤勉な指揮官を中心に結束したチームは、ここまで2勝1分と無敗をキープし、3連勝の首位インテルに次ぐ2位につけている。好スタートを切ったボローニャは、さらなるサプライズを起こして何かを成し遂げることになるのだろうか。