上海上港監督、ACL4強進出に自信 浦和戦を展望「プレッシャーも掛かるだろうが…」
母国名門も率いたペレイラ監督は「チームスピリット」の重要性を強調
上海上港(中国)のヴィトール・ペレイラ監督は16日、浦和レッズと対戦するAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第2戦の前日記者会見に出席し「2-2というスコアはまだオープン。私たちは次のステージに進むに値する」と、突破に自信を見せた。
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上海上港のホームで迎えた初戦では、浦和が前半に2点を奪った。ペレイラ監督は「前回は失点からスタートして、バランスと集中力を欠いた」と振り返ったが、後半に2点を奪って引き分けに持ち込んだ。第2戦は勝利したチームが突破を決め、引き分けの場合は上海上港から見て3-3以上のスコアならベスト4進出になる。
母国ポルトガルの名門FCポルトやギリシャの名門オリンピアコスを指揮した経験も持つペレイラ監督は「難しくなるが、1点は取らないといけない。明日は勝利することが必要だ。なぜなら、3-3や4-4になるとは思っていない。点を取った後に失点しないこと。1点を取れば、勝利できると思っている。2-2というスコアはまだオープン。私たちは次のステージに進むに値すると思う」と話し、突破への自信をのぞかせた。
浦和は16強で蔚山現代(韓国)を相手に敵地の第2戦で逆転の突破を決めたが、上海上港もまた全北現代(韓国)との第2戦を敵地で戦いながら8強に進んできた。逆境を跳ね返した経験は同等だと言えるだけに、際どいゲームになることが予想される。
そうしたなかで上海上港の懸念材料は、初戦で2つのPKを決めた元ブラジル代表FWフッキが累積警告で出場停止になり、中盤のキーマンであるウズベキスタン代表MFオディル・アフメドフも負傷欠場が濃厚なこと。ペレイラ監督は「まずサッカーは11人でプレーするもの。それが大事。チームスピリットの下にみんなで走って戦って、良い結果をもたらせればいい」と、あくまでもチームのプレーにフォーカスを当てている。
ゲームのポイントを「アウェーでプレッシャーも掛かるだろうが、そのサポーターが多いことが我々のモチベーションになって良い刺激になると思う。勝ち進むためには自信を持ち、コンパクトにプレーして、良いサッカーをするためのチームスピリットを持つことが必要」と話したペレイラ監督。浦和は2年ぶり3回目のアジア制覇へ向けて、その圧力を跳ね返すことが求められる試合になりそうだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)