チェルシー21歳新星、得点ランク首位の大爆発に意気込み 「僕のシーズンにしたい」
アカデミー出身のアブラハムが3戦連続複数ゴールの大活躍「僕はハングリー」
チェルシーのイングランド代表FWタミー・エイブラハムはプレミアリーグ開幕5試合で7得点とゴールを量産し、一躍その名をサッカーファンに知らしめている。ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド級の強烈なインパクトを残す21歳は「僕のシーズンにしたい」と意気込みを明かしている。
今季から新たに就任したフランク・ランパード監督の下でFWのレギュラーポジションを与えられたエイブラハム。開幕2試合は沈黙が続いたが、第3節のノリッジ・シティ戦(3-2)で2得点を決めて勝利に貢献すると、第4節シェフィールド・ユナイテッド戦(2-2)でも2得点、前節ウォルバーハンプトン戦(5-2)ではハットトリックと3試合連続で複数得点をマークするなど大爆発だ。
データ分析会社「オプタ」によれば、21歳以下の選手が3試合連続でマルチ得点を決めたのは2006年、当時マンチェスター・ユナイテッドでプレーしていたポルトガル代表FWロナウド(現ユベントス)と、2017年1月のイングランド代表MFデレ・アリ(トットナム)以来3人目の記録だという。また、21歳347日で決めたプレミアリーグでのハットトリックもクラブ史上最年少となった。
ウォルバーハンプトン戦ではオウンゴールも献上して、1試合でハットトリックとオウンゴールを決めた史上初のプレミアリーガ―というオマケもついた21歳は、クラブ公式サイトを通じ、今後の意気込みを語っている。
「ハードワークができているし、今季は僕のシーズンにしたい。すべては僕次第だ。すべてのゲームや練習で監督(フランク・ランパード)にアピールできるかどうかは自分次第だ。僕はハングリーだし、成功したいと思っている」
ゴール量産中のエイブラハムは、マンチェスター・シティのアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロと並び、得点ランキングトップに立っている。チェルシーアカデミー出身で、数シーズンはローン移籍を繰り返してきた若武者は今季ようやくトップチームでポジションを手にした。生え抜きの星として今後のさらなる活躍に期待が懸かる。