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果たしてブラジルW杯の“正確”な検証はなされたのか 決勝に進出した2か国が見せたサッカーの真実と日本が進むべき道
可能な限り正確な現状分析はなされたのか
ワールドカップが終了し、間もなく1週間がたつ。決勝戦の素晴らしさはドイツのハードワークであったり、それに対して120分間戦い抜いたアルゼンチンへの称賛であったり、メッシのプレー、ゲッツェに代表される若手選手の台頭……等、様々な切り口の記事を目にする。サッカーの内容そのものについては、ポゼッションに対してカウンター、守備重視、タレントの育成……等これまた様々な切り口の記事を目にする。
日本代表についていえばその目は既に次期監督の人選、その監督が目指すサッカー、メキシコサッカーの強さの秘訣、次代を担う若手選手……。
様々な切り口があって良い。ただ忘れていけないことは、限りなく正確な現状分析だ。
この世界最大の祭典というイベントとしての成否の評価と同様に、世界最高峰の戦いの舞台で行われたサッカーという競技がどのような進歩を見たのか?
さらなる進歩のために、あるいは現時点で最前列を走っているチームとのギャップは何か?
それをどうやって埋めていくのか?
現時点でそうしたコメントにも記事にも殆ど出会っていないことに一抹の不安を感じている。
この大会期間中15試合について分析を行った。決勝トーナメント以降は1試合の分析を行うためにグループリーグの試合を再度分析し記事にした。OPTAというリアルタイムのデータを活用して分析を行ってきたが、スピードを重視したため深い部分に入って行けないことも多々あったが、それでもOPTAのおかげで見えなかったものを少しだけ見ることが出来たと感じている。
グループリーグにおいて最も衝撃的な試合は前回王者のスペインとオランダの試合だった。そこでの分析の時使ったキーワードが大会を終えた今も最も重要なものだと確信している。
Individual:チーム構成のための最小要素である個の選手の育成
Intensity:世界で戦うための強度の高い動きを可能にするフィジカル
Idea:さらに組織的になってきた守備網を突破するためのクリエイティブな発想
Information:ピッチ内外で起きていること、目で見えること、見えないこと、様々な情報
Intelligence:情報を解釈して実践プランに落とし込める知性
5つの“I”に対してのKPI(Key Performance Indicators)を明確にしながらそのプロセスを管理していく。そんなアプローチも重要だと感じている。
analyzed by ZONE World Cup Analyzing Team
データ提供元:otpa / fifa.com
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
※ワールドカップ期間中、サッカーマガジンゾーンウェブが記事内で扱うシーンやデータの一部はFIFAワールドカップ?公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』で確認できます。
詳しくは、「LEGENDS STADIUM 2014 – FIFAワールドカップ公式動画」まで