ミラン黄金期を支えた栄光の10番が現強化部を批判 「監督への敬意を欠いている」

ボバン氏が指摘する、ガリアーニ強化体制の限界

 近年の不振で“かつての名門”とまで呼ばれるようになった日本代表FW本田圭佑所属のACミランだが、そのチーム強化体制に大きな批判が集まっている。先日、かつての名DFだったクラブのレジェンドであるパオロ・マルディーニ氏が、アドリアーノ・ガリアーニCEOに一任されている強化体制を批判したが、元10番で名プレーメーカーだったズボニミール・ボバン氏も同様に厳しい目を向けている。イタリアのサッカー情報サイト「カルチョメルカート・コム」が報じている。

 かつてミランの強化部には、現在バルセロナでスポーツディレクターを務めるアリエド・ブライダ氏が所属していた。1986年から2013年までに数度、黄金期を迎えたミランの隆盛を陰ながら支えてきた一人だ。サッカー選手としてプレーした経験があるブライダ氏が強化の中核にいたことが大きかったと、ボバン氏は語っている。

「ブライダはガリアーニよりサッカーを理解している。それは当然で、彼はかつて選手だったが、ガリアーニは違うからだ。経営者としてはガリアーニの方が優れているが、選手に対する評価や理解はブライダに及ばない。ミランにはここ数年、スポーツディレクターが欠けている状態なんだ。監督への敬意を欠いている」

 2013-14シーズン途中にマッシミリアーノ・アッレグリ監督を解任して以降、クラレンス・セードルフ監督、フィリッポ・インザーギ監督も次々に解任。今季はシニシャ・ミハイロビッチ監督が指揮を執っているが、セードルフ監督以降の3人分の年俸を払い続け、経営を圧迫しているのが実情だ。監督の選定からサポート、我慢に至るまでの過程に「敬意を欠いている」とボバン氏は指摘している。

 

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