ファン・ハール監督がシュバイニーの奮起に期待 「これから良くなることを願う」
道しるべとなる選手
マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督が、バイエルン・ミュンヘン時代からの教え子でもあるドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタイガーについて、ここまでのパフォーマンスに不満があることを認めた。「もっといいプレーができると信じている」と奮起を促したと、英地元紙「デイリー・ミラー」が報じた。
世界王者のドイツ代表でキャプテンマークを巻くシュバイニーは、今季650万ポンド(約12億円)で赤い悪魔に加入した。公式戦24試合中23試合で起用されるなど、かつての恩師の下で出場機会を得ているが、そのパフォーマンスは決してトップフォームにないという。オランダ人指揮官は「彼はチームをけん引し、道しるべとなれる選手」と言い、リーダーとしての資質に期待をしていたが、その期待と信頼に見合う活躍を披露できていないようだ。
「彼を獲得した理由はフットボールの実力だけではない。バイエルンで見ていたベストなシュバインシュタイガーの姿をまだ見ることができていない。これからさらに良くなっていくことを願っている」
シュバイニーは5日のウェストハム戦で相手DFウィンストン・レイドの首に肘打ちを見舞った。主審が見ていなかったため、試合中はお咎めなしだったが、ここにきて3試合の出場停止処分が下される可能性が浮上している。その問題について、記者から質問を受けたファン・ハール監督は「君(記者)ではなくて、シュバインシュタイガーと話し合う必要があるだろう」と具体的な言及はなかった。
騒動の渦中にいる31歳の司令塔は、ドイツ時代から指導を受ける恩師の思いに報いることはできるのだろうか。奮起が待たれる。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images