伊紙がミランの「放出失敗トップ5」を選出 痛恨のナンバーワンは香川の相棒!?

弱体化を決定付けたシウバの移籍

 4人目はパリ・サンジェルマンのブラジル代表DFチアゴ・シウバ。最強のディフェンダーという評価を手にしていたシウバの離脱は、今でもミランを苦しめている。

「2012年の経営状況からミランは売却を迫られたにせよ、ブラジル人がPSGに移籍後、ミランのディフェンスは同じレベルには程遠い状況にある。シウバが移籍後、穴埋めに多くの選手が行き来している中、現在アレッシオ・ロマニョーリが最終的な回答になると期待されている。だが、シウバの移籍はクラブを深刻なまでに後退させた。ピッチの重要部分が過去3年間、相当弱体化されたままであることは否定できない」

 堅守という伝統を誇ってきたミランだが、今季も安易な失点を続けている。シウバ放出の代償もいまだに払い続けている状況だ。

 最後の5人目には、エンポリMFリッカルド・サポナーラがエントリーしている。2013年に獲得した期待の司令塔だが、故障とコンディション不良の連鎖でサン・シーロでインパクトを残すことができなかった。

「クラブは単純に時間が必要だった明確なタレントの持ち主である23歳を十分辛抱できなかったことに罪がある。プレーメーカーは今季エンポリでリーグ戦11試合で4得点4アシストと活躍している」

 完全移籍でエンポリに移った大型プレーメーカーは躍動している。選手とクラブの相性という問題もあるが、記事では「ミランは数年後にこの売却を悔やむことになる可能性がある」と予想している。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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