イニエスタの“魔法パス”から誕生 神戸の連係弾がJ1月間ベストゴール「まるで映画のシーン」
イニエスタの“50m超ボレーパス”を起点に古橋亨梧を経由、最後は田中順也が豪快フィニッシュ
Jリーグは12日、各カテゴリーの8月度月間ベストゴールを発表。J1リーグは8月23日に行われた第24節ヴィッセル神戸対サガン鳥栖戦から、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタの“50メートル超ボレーパス”を起点に生まれた神戸FW田中順也の一撃が選ばれた。
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元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスの現役ラストゲームとして注目を集めた一戦で、神戸が絶妙な連係ゴールを見せた。2-0で迎えた前半22分、自陣左サイドで中央からの浮き球パスを受けたイニエスタが、田中へワンタッチパス。田中の頭でのリターンに、イニエスタはトラップすることなく右足を振り抜く。
華麗なダイレクトボレーによって放たれた50メートル超のロングパスは、美しい弧を描きながら右サイドで相手最終ラインの裏へ走り出していたFW古橋亨梧の元へ完璧なタイミングで到達。最後は切り返した古橋のパスを受けた田中が、左足を豪快に振り抜きネットを揺らした。
イニエスタの“魔法パス”は海外メディアでも大きく取り上げられたが、古橋を経由した“田中のゴール”として今回J1の8月度月間ベストゴールに選出された。原博実委員は、「イニエスタからの浮き球を逆サイドまでのボレーでのパス。古橋の仕掛け、そして田中順也の一振り。まるで映画のシーンのような、素晴らしいゴール」と手放しで称賛している。
月間ベストゴール初受賞となった田中は、Jリーグを通じて「アンドレス(・イニエスタ)のパスが大きかったです。アンドレスの閃きで相手は相当驚いたと思いますし、最後、(古橋)亨梧も優しいパスをくれたので、皆のおかげです。得意の左足を迷いなく振れる状況を生み出してくれた仲間に感謝したいです」と、イニエスタと古橋に感謝の言葉を述べていた。