名選手ゆえのプレッシャー 福岡をJ1昇格に導いた「アジアの壁」はドーハ組3人目の名将になれるか
「森保さんや長谷川さんの方がプレッシャーあった」
くしくも、前日の5日にはJリーグチャンピオンシップの決勝で広島を率いる森保一監督とG大阪の長谷川健太監督という、1993年のアメリカワールドカップのアジア最終予選、「ドーハの悲劇」として語り継がれたイラク戦で試合終了間際のドロー劇を共に経験した2人が、日本一を争う戦いを繰り広げていた。すでにJ1で実績を積みかさねている2人にはライバル心も燃やしている。
「森保さんや長谷川さんの方がプレッシャーあったはず。早く追いつけるようにしたい」
北京五輪の日本代表や柏でアシスタントコーチとして9年間の下積み生活を送ったドーハ世代のセンターバックは、今季ついにトップチームの監督として表舞台に立ち、いきなりJ1昇格という大きな結果を残した。「今のチームでどこまで戦えるかに期待感もある。福岡旋風を起こせるように準備したい」と語る井原監督は、福岡の地から日本を代表する名将への道のりを歩き始めている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images