南野、ミャンマーの“劣悪ピッチ”も味方につけた2戦連発弾 「相手の視界から消えて…」
2-0の勝利に貢献 前半26分に堂安のクロスに頭で合わせて追加点をマーク
日本代表MF南野拓実(ザルツブルク)が貴重な追加点を決めた。10日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の初戦となるミャンマー戦(ヤンゴン)は2-0で勝利。トップ下で先発した南野は5日の国際親善試合パラグアイ戦(2-0)に続く2試合連続得点でチームを勝利に導いた。1点リードの前半26分、MF堂安律(PSV)のクロスに頭で合わせてゴール。森保ジャパンでエースFW大迫勇也(ブレーメン)に並ぶ最多7点目を決めた。
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カタールの道へ大きな一歩を踏み出した。午前中から断続的な雨が降り続けたヤンゴン。会場のトゥウンナ・スタジアムへ向かう街中では浸水が起きるほどの雨量だったが、日本代表は、時折パスが止まってしまうようなピッチ状態にも左右されず、前半16分にMF中島翔哉(ポルト)の強烈なミドルシュートで先制した。同26分には堂安のシュートを相手GKが弾き、こぼれ球を再び堂安が拾う。南野は、森保ジャパン発足当時から2列目で連係を高めてきた背番号21からのクロスに素早く反応。6バックにもなる相手の最終ラインの間を縫ってドンピシャのヘディングシュートを決めた。
「律と翔哉からクロスが上がる回数が多かったし、上手くマークを外すというか、相手の視界から消えて。律が良いクロスを上げてくれたので、タイミングよく決められて良かった」
ピッチコンディションが心配されたが、だからこそ冷静に戦い狙い通りの形で決めることができた。試合前から堂安と南野は中央から崩す形ではなく、サイドからの攻撃に重点を置くことを“打ち合わせ”していた。ウォーミングアップの段階で芝の状態を確認。パスをつなぎながらも、クロスから南野に合わせていく作戦だった。日本らしい戦いも見せつつ、引いてくる相手、劣悪な環境も味方につけてゴールを奪った。
「今日は昼から雨も降っていて、水たまりになっているかと思ったけど、ボールをつなげるコンディションだった。それほどやり方を大きく変えることはなかったけど、難しい場面はあった。今日は大事なのが結果だったので、ボールがどれくらい滑るかという感覚は分かっていたし、そこまで水たまりで止まるようなことはなかった」