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ジャッジに救われたマンUとシュバイニー 見逃された愚行にウェストハムDF激怒
小競り合いから肘打ち
マンチェスター・ユナイテッドのドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタインガーは、5日の0-0で終わった本拠地ウェストハム戦でDFウィンストン・レイドの首に肘打ちを見舞いながらも、主審がこれを見逃して物議を醸している。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。
スコアレスドローに終わった一戦の前半41分に事件は起きた。2人は、エリア内で小競り合いを起こすと、シュバイニーがレイドの喉に危険な肘打ちを見舞った。マーク・クラッテンバーグ主審は2人を呼び、口頭での注意にとどめ、カードを出さなかった。
このジャッジにレイドが激怒。試合後、「あれはレッドカードだ。彼は自分が何をしているか分かっているはずだ。彼は僕の顔に肘打ちをしたんだ。だが、レフェリーは見ることができなかった。だから、前に進むしかない」とテレビカメラに向けてぶちまけている。
ウェストハムのスラベン・ビリッチ監督も教え子に同調している。「あれはレッドカードだ。彼は見なかったということに合意している。たとえ何人主審がいようが、時々見逃すこともある。彼が見ていたのなら、間違いなく一発レッドだった。残念だが、こういうことも起きる。ただ、彼は見なかったんだ」とクラッテンバーグ主審の手抜かりを何度も指摘した。だが、あえて責めようとはしなかった。
「ハーフタイムにリプレーを見たけれど、あれはレッドだ。最高水準のレッドだ。決定は理解するけれど、あれは重要な瞬間だった。主審を批判できない」
この日の結果により、ユナイテッドにとって今季公式戦6度目のスコアレスドローとなった。オールド・トラッフォードのサポーターは、フラストレーションを募らせたはずだ。だが、シュバイニーの蛮行が露見していたら、今季アーセナル、チェルシーなど強豪を次々に倒したウェストハムの毒牙にマンUもかかっていたかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images