本田のポジションはどこに インザーギ新監督率いるACミランで定位置を切り開けるか

得意のポジションが用意される可能性も

 本田は、ウインガーとしてはスピードが圧倒的に足りない。その彼を生かすためには、両ウイングをタッチライン際まで張らせる3トップではなく、1トップの下に2人の攻撃的MFを配置し、システムを4-3-2-1にマイナーチェンジさせなければならないというのだ。さらに、新体制となったミランでの本田の可能性もこう分析している。

「ミランは現状、これから成長してチームをつくっている段階なので、日本人も有利にプレーできる。ミランでの曇りがちな数カ月の後、選手も挽回したいというやる気に満ちている。インザーギは重要なポジションを与えてあげるだろう。しかし選手本人が、プレーチャンスを与えられるにふさわしいことを見せなければならない。本田が攻撃的MFとしてプレーするならも犠牲心や献身性以上に、ピッチでのかなりの狡猾さが必要になる。決定力のないプレーを続けたら、要求の厳しく、簡単に満足しない監督は、無限に本田にチャンスを与え続けるとは思えない」

 チャンスはあるが、結果を示すべきだというプロとして至極当然なハードルを本田に突きつけている。必要なものは、スーパーピッポのような相手やマーカーを出し抜くずる賢さと決定力。22日に合流予定の米国遠征で名誉挽回を狙う背番号「10」が、どこまでアピールできるか。そこに、耳目が集まるだろう。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

※ワールドカップ期間中、サッカーマガジンゾーンウェブが記事内で扱うシーンやデータの一部はFIFAワールドカップ?公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』で確認できます。
詳しくは、「LEGENDS STADIUM 2014 – FIFAワールドカップ公式動画」まで

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング