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ブンデス強豪のホーム無敗記録を止めた香川の華麗な決勝弾 「最後のワンプレーに懸けていた」
11月8日のシャルケ戦以来のゴールで執念実らせる
「結果的に自分が最後に(点を)取れましたけど、最後はすごく苦しい試合でした。前半の入りはすごく良かったですけど、その中でポストに(シュートが)2回当たったり、チャンスを決められず流れが変わりつつあった。後半も相手が完璧に主導権を握っていて。なかなかカウンターも決まらず、苦しい試合でした。最後に追いつかれて、あらためて厳しさを感じたんですけど、最後にワンプレーに懸けて、うまくゴールに流し込めたと思います」
終了間際に激しく動いた激戦を振り返り、香川はこのように語った。決勝弾のシュートについても「ピシュチェクがうまくダイレクトで(クロスを)入れてくれて、ミキ(ムヒタリヤン)もしっかりと折り返してくれて、一連の流れはすごく良かったと思います。イメージ通りに(自分のところにボールが)来た。シュートはすごく集中して、抑えて打つことを意識しました」と振り返り、イメージ通りと自画自賛している。
今季はリーグ戦で先発起用が続き、トーマス・トゥヘル監督からも全幅の信頼を得ていた。だが、前節シュツットガルト戦で1得点1アシストと活躍したMFゴンサロ・カストロが香川の代わりにヴォルフスブルク戦の先発のピッチに立った。香川は定位置を争うライバルが台頭する中、途中投入でもしっかりと結果を残し、あらためてチームに重要な存在であるという事実を再確認させた。
11月8日のシャルケ戦以来となる今季公式戦8点目は、3位ヴォルフスブルクのホーム無敗記録を29で止める値千金の一撃となった。ドルトムント自慢の攻撃ユニット「ファンタスティック4」の一角を占める背番号「23」が大一番で極上の輝きを放ってみせた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images