サラーがメッシに並ぶには? ベンゲルが問題点を指摘「取り憑かれているところが…」
“自己中”サラーに助言 「ラストパスを出すべき瞬間を見極める判断力を身につけていけば」
リバプールのエジプト代表FWモハメド・サラーは、2シーズン連続でプレミアリーグ得点王に輝いており、プレミアにとどまらず世界屈指のアタッカーとして飛躍を遂げているが、アーセナルの前指揮官であるアーセン・ベンゲル氏は、世界最高の選手と評されるバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシに比肩するための改善点を挙げている。
2017年夏にASローマからリバプールに移籍したサラーは、加入1年目でプレミア歴代最多得点となる32ゴールを記録。昨季も22ゴールを決め、2シーズン連続で得点王に輝いた。昨季UEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝にも貢献し、絶対的エースとしての存在を確固たるものとしている。今季も4試合で3ゴールを決める幸先の良いスタートを切っている。
一方、英紙「デイリー・エクスプレス」は「サラーがメッシに匹敵するために止めるべきことをベンゲルが指摘」と見出しを打って報じ、サラーに対するベンゲル監督のコメントを紹介。「彼はメッシに似ているが、メッシの継続性を見出さなければならない。サラーは優秀なフィニッシャーだが、メッシはあらゆる面で完璧だ」と、現時点ではサラーとメッシの間にまだ大きな差があるとの見解を示している。
また、「メッシはラストパスを供給するが、サラーは自分自身のフィニッシュにやや取り憑かれているところがある」と課題を挙げている。8月31日に行われたリーグ戦第4節のバーンリー戦(3-0)では、決定的な場面で強引にシュートに持ち込みチャンスを棒に振ったサラーの“自己中”ぶりに、同僚のセネガル代表FWサディオ・マネが怒りを爆発させたことが国内でも話題を呼んでいた。
それでも、「これから成長していくうえで、ラストパスを出すべき瞬間を見極めえる判断力を身につけていけばいい。私は彼のことが大好きで、彼には壮大なポテンシャルが備わっている」と、今後プレーの幅が広がれば、メッシの領域にも到達する存在になりえると太鼓判を押していた。