元英代表MFドリンクウォーターが被害　「足を折れ」と声が上がったとの証言も

　かつてレスターの一員として日本代表FW岡崎慎司らとともにプレミアリーグ優勝を成し遂げ、イングランド代表にも選出されたMFダニー・ドリンクウォーター（バーンリー）が、ナイトクラブで6人に暴行される事件が発生した。英紙「ザ・サン」などが報じている。

　ドリンクウォーターは2015-16シーズンにプレミアリーグ初制覇を果たした“ミラクル・レスター”のメンバーで、無尽蔵の運動量を武器にチームの心臓部を担った。2017年には強豪チェルシーに移籍したが、出場機会を失い、今夏からバーンリーに期限付き移籍している。

　チェルシーでは飲酒運転容疑で逮捕されるなど、プライベートでも上手くいかない時期が続いているドリンクウォーター。新天地で心機一転となるはずだったが、またしても警察沙汰に巻き込まれることになってしまった。今回のトラブルは、マンチェスターのナイトクラブで発生した。

　事の発端は、ドリンクウォーターがとある女性をナンパしたこと。その女性は英4部スカンソープ・ユナイテッドの選手であるDFクゴシ・エントレのガールフレンドで、ドリンクウォーターはエントレから去るように警告されて激怒。「知ったことか！　彼女は俺の家に来るんだよ！」と叫んだことでトラブルとなり、警備員につまみ出される事態となった。

　しかし、問題はこれで終わりではなかった。ナイトクラブを追い出されたドリンクウォーターに鈍器を持った6人の暴漢が襲いかかり、「信じられないくらい血だらけだった」という証言がなされるほどまでに殴りつけたのだ。暴漢たちはドリンクウォーターの足首を踏みつけ、「足を折れ！」という声も上がっていたという。

　バーンリーのチームドクターによると、ドリンクウォーターは足首の負傷で4週間ほどの離脱になるとのこと。また、同選手の代理人は「彼は批判される立場になることを甘んじて受け入れる」との声明を発表している。

　イングランド代表として3キャップを持ち、チェルシー移籍時は3500万ポンド（約46億円）の移籍金が発生したドリンクウォーターだが、近年のキャリアはピッチ内外で順調とは言い難いものとなってしまっている。