「結局、サッカーIQ」 遠藤保仁が明かす第一線で活躍し続ける極意「いつの時代も“頭”」
上からの物言いに聞こえるかもしれないけど、「僕の考えのほうが良くないですか?」って
もちろん、これは選手としてすごくリスキーな考え方だということは十分、理解している。場合によっては「それなら使わない」ということだって起きて当然で、監督にはその権利もある。
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でも……それは分かりながらも、僕は自分の武器は捨てず、プレースタイルは変えずに「こいつをここに置いておけば間違いないだろう」「使うしかないか」と思わせるプレーをすることを、自分に求めてきた。
もっと言えば……やや上からの物言いに聞こえるかもしれないけど、「僕の考えのほうが良くないですか?」ってことをプレーで示すことを意識してきた。そして、その時に武器にしてきたのは、いつの時代も決まって“頭”だった。
これはプロ1年目に実感したことでもあるけど、頭さえ使えて、周りがしっかり見れてさえいれば、どんなサッカーでも、高いレベルの中に置かれても、決して遅れを取ることはないし、自分が楽にプレーできるから。世界的に見ても『サッカーIQ』が高い選手は試合に出られる確率も高いし、どれだけ時代の流れとともにサッカーのスタイルが変化しても、これは普遍的なものだと思う。
そう思えばこそ、僕もサッカーの技術を身につけるのと同じくらい、頭をしっかりと働かせられる選手でいようと意識してきたし、実際にそれができてきたから、いろんな監督に起用してもらえてきたんだとも思う。
そう考えると僕にとっての“頭”は、1000試合出場を支えてきた、一番の武器だったんじゃないかな。
(第5回「忘れられない日」に続く)
■遠藤保仁「公式戦1000試合」内訳(G大阪調べ)
公式戦1000試合・150得点
J1リーグ:621試合(歴代2位)・103ゴール
J2リーグ:33試合・5ゴール
Jリーグ・チャンピオンシップ:3試合・0ゴール
リーグカップ:72試合・5ゴール
天皇杯:48試合・10ゴール
富士ゼロックススーパーカップ:6試合・0ゴール
クラブワールドカップ:3試合・2ゴール
AFCチャンピオンズリーグ:58試合・10ゴール
スルガ銀行チャンピオンシップ:1試合・0ゴール
A3チャンピオンズカップ:3試合・0ゴール
日本代表戦:152試合(歴代1位)・15ゴール
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(高村美砂 / Misa Takamura)