ブラジル代表ファンタジスタ、“ジダン風スキル”に反響 「なんて美しさだ」「クレイジー」
コロンビア戦途中出場の22歳MFパケタ、両足裏の高速タッチからルーレットに脚光
ブラジル代表は現地時間6日、国際親善試合コロンビア戦で2-2と引き分けた。後半途中から出場した22歳の新鋭ファンタジスタが圧巻のテクニックを披露し、海外メディアが「最高のジダンスタイル」「クレイジー」と絶賛している。
試合は前半19分、負傷から復帰したFWネイマール(パリ・サンジェルマン)のクロスからMFカゼミーロ(レアル・マドリード)が合わせてブラジルが先制した。ところが前半25分と同34分、FWルイス・ムリエル(アタランタ)に連続被弾。1-2と劣勢のなか、後半13分にネイマールが同点ゴールを決めて、ブラジルが追いついた。
一進一退の攻防が続くなかで迎えた後半37分、FWロベルト・フィルミーノ(リバプール)に代わって投入されたのが、昨夏のロシア・ワールドカップ直後にブラジル代表デビューを飾った22歳MFルーカス・パケタだ。2020年の東京五輪でも活躍が期待される左利きのファンタジスタで、今年1月にイタリアの名門ミランへ加入した。
セレソンの有望株は投入からわずかな時間で鮮烈なインパクトを与える。敵陣でのこぼれ球に反応したパケタは、スライディングしてボール奪取を図った相手より一瞬早くボールにタッチ。左足の裏でボールを止めてタックルを華麗に回避すると、そのまま体をターンさせて、今度は右足の裏でボールをコントロールした。
両足裏を使った高速連続タッチに、母国メディア「グローボ・エスポルチ」が反応。公式ツイッターでスロー映像を公開し、「なんて美しさだ! 最高のジダンスタイルで、パケタが(ジェフェルソン・)レルマを置き去りにした」と記している。また、米スポーツ専門局「ESPN」アルゼンチン版は「クレイジー」「ブラジル人選手がルーレットでレルマを翻弄」と伝えた。
ブラジルのファンタジスタは、昨季途中加入のミランでリーグ戦13試合1ゴールの結果を残した。さらなる飛躍が期待される若武者は、クラブとブラジル代表の両方で今後も注目を集めそうだ。