「信じられない」 英代表FWラッシュフォード、人種差別問題が蔓延する現状に警鐘
自身も8月に被害 匿名性の高いSNSの問題にも言及
マンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードは、SNS上での人種差別攻撃の標的となっているが、サッカー界から差別問題がなくならない現状に懸念を示している。英公共放送局「BBC」が選手のコメントを報じた。
ラッシュフォードは8月24日のプレミアリーグ第3節クリスタル・パレス戦(1-2)でPKを失敗。それを受けて、ツイッター上ではラッシュフォードに対して人種差別的なコメントが浴びせられた。最近ではユナイテッドのフランス代表MFポール・ポグバやチェルシーのFWタミー・エイブラハム、インテルに移籍したベルギー代表FWロメル・ルカクも同様に人種差別被害にあっていた。
欧州選手権(EURO)予選に臨むイングランド代表に招集されているラッシュフォードは記者会見で、人種差別問題が一向に減らない現状に懸念を示している。
「ここ数カ月のうちでも(人種差別行為が)増えているのを見ても、とても信じられない気持ちだ。僕は常にこの問題について話してきたし、他にも多くの人が話してきたが、影響はほとんどなかった。どれだけの人が話題にしても、何も変わっていない現状がそれを示している。僕らはこの問題の芽を摘み取りたい」
ラッシュフォードは「僕らは誰でも簡単にアカウントを作り、誰が誰だか分からない状況でも好きなことを書き込むことができる」と、匿名性の高いソーシャルメディアの構造上の問題にも苦言を呈している。「アカウントを作るのに身分証が必要であれば、みんなアカウントを一つしか作れないことになって、特定するのも簡単になる」との提言もしている。
人種差別問題に対しては、マンチェスター・シティのイングランド代表FWラヒーム・スターリングらも撲滅に向けて声を上げている。被害者となったラッシュフォードは、サッカー界が今以上にこの問題に真摯に向き合わなければいけないと警鐘を鳴らしていた。
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(FOOTBALL ZONE編集部)