ビッグクラブ注目のセネガル代表FW サウサンプトン指揮官は「180億円を積まれても売らない」
プレミア史上最速ハットトリック記録を持つ23歳
サウサンプトンのロナルド・クーマン監督はマンチェスター・ユナイテッドに続き、ドイツ王者バイエルン・ミュンヘンも獲得を狙っていると報じられたセネガル代表FWサディオ・マネについて、移籍金としてはサッカー界史上最高額といえる金額を積まれても放出の意思がないことを明かした。今季公式戦19試合7得点のスピードスターがチームに不可欠な存在であることを強調した。英衛星放送局「スカイ・スポーツ」が伝えた。
マネは昨季のプレミアリーグで30試合10得点を記録し、ビッグクラブからも注目の的となっていた。ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督も獲得希望リストにその名を加えている。さらに、英メディアの報道では、バイエルンまでもがその動向を追っているとしてなおも注目を集めている。
今季開幕前にMFモルガン・シュナイデルラン(マンチェスター・ユナイテッド)やDFナサニエル・クライン(リバプール)など主力を引き抜かれたサウサンプトンだが、今冬に選手の売却を考えていないようだ。
「ノー、ノー。1月には(選手の放出は)ない。そのことについてはすでに話し合った。我々は1月に誰も売らない。たとえ、1億ポンド(約180億円)を積まれてもだ」
指揮官は5日に行われるアストン・ビラ戦に向けた会見で、記者から1月の移籍マーケットで選手売却の可能性を聞かれた指揮官はこのように答え、いかなるオファーにも応じないと主張した。前日にユナイテッドやバイエルンといったメガクラブからの関心が報じられたマネがその筆頭だが、サウサンプトンは毎年のように主力選手を放出している背景があるだけに、指揮官もまずは戦力を保つところが最重要であると考えているようだ。
「彼はまだまだ向上する。もっと危険な選手になれる」と指揮官が太鼓判を押すマネもまだ23歳。2分56秒というプレミアリーグ史上最速ハットトリック記録を持つストライカーはサウサンプトンと2018年6月まで契約を残す。さらなる成長が期待される存在だ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images