「俺は絶対に許さない」 元マンU主将、名将ファーガソンに恨み爆発…矛先は家族にも
退団時の諍いを巡る怒りから… レジェンドへの扱い、縁故採用などを批判
かつてマンチェスター・ユナイテッドを27年間にわたって率い、数々の栄光を手にしたサー・アレックス・ファーガソン氏は2013年、監督業から引退した。強烈なパーソナリティーを持ち、たびたび選手との衝突も伝えられていたが、全盛期のユナイテッドで主将も務めた元アイルランド代表MFロイ・キーン氏が「絶対に許さない」と“口撃”を開始している。
キーン氏は1990年代後半から2000年代前半にかけて、ユナイテッド黄金期の主将として活躍。闘志あふれるボランチとして数々の名勝負を繰り広げた。キャリア晩年は故障に苦しみ、最後はファーガソン氏との衝突の末、2005年12月にセルティックに移籍。半年後には現役引退を発表していた。
ユナイテッド時代にはファーガソン氏との軋轢も多く伝えられてきたキーン氏は今回、アイルランドのサッカー番組「オフ・ザ・ボール」に元イングランド代表DFギャリー・ネビル氏とともに出演。ユナイテッドを去った時を振り返って「俺は絶対にファーガソンを許さない。メディアでは俺が混乱を招いたように言われたりもしたけど、ナンセンスだ。彼が謝ってくるなら、話してやってもいい。興味はないけどな」と突き放し、ファーガソン氏に対する世間的な評価に異を唱えた。
「どいつもこいつもファーガソンのマネジメント能力について褒めそやすが、バカ言うんじゃない。俺は(元イングランド代表MF)ブライアン・ロブソンや(同DF)スティーブ・ブルースがクラブを離れた時を知っている。ユナイテッドに尽くしたレジェンドたちだが、彼らに対する扱いはふさわしくなかった」
さらにキーン氏の怒りは収まらず、ファーガソン氏が“縁故採用”によって近親者を優遇していたと主張。その矛先はファーガソン氏の息子と弟に向かっていく。
「ファーガソンは常にユナイテッドを最優先にしていたなんて言うやつもいるけどな、息子のダレン・ファーガソンは優勝メダルを手に入れた。ラッキーなやつだ。それに弟(マーティン)はずっとユナイテッドのスカウトをやっていただろ。アイツの嫁がクラブでなんの仕事ももらっていなかったことには驚かされたよ」
監督と主将として多くの栄光を勝ち取った間柄の2人だが、すでに修復不可能な関係となってしまっているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)