マルディーニ氏が古巣ミランに苦言 「ガリアーニにはサッカーの知識が足りない」

インテルはサネッティがフロント入り

 こうした戦略は現在フランスU-21代表FWエムベイエ・ニアングが活躍するなど一部で成功を収めている部分もあるが、順位表やヨーロッパのカップ戦への出場権を得られるかという面では成功していない。今夏の移籍市場には1億ユーロ(約135億円)に迫る投資を行い、実力者たちを集める戦略を取った。だが、そのリターンに関しては満足いくほどのものを得られていないのが実情だ。

 イタリア地元紙「トゥット・スポルト」には、こうした現状を「貧しき大富豪」と称された。行った投資に対して順位表や内容の貧しさを批判されている。

 マルディーニ氏は、より効率的なリターンを得るためには、サッカーにおける知識の部分でガリアーニCEOのチューターになれる存在の必要性だと説いた。同じミラノのライバルクラブであるインテルは、同様にクラブに長く選手として貢献した元アルゼンチン代表DFハビエル・サネッティ氏を副会長として迎えるなど、そうしたサポート体制を整えている。

 ミラン復権の鍵は、偉大なOBたちのサッカーに関する助言をうまく組み込んでいくことにあるのかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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