「自分が決めたかった」堂安、無得点も“黒子”役で伸びしろ パラグアイ戦に隠された成長の跡
パラグアイ戦では前半45分のみ“定位置”の右サイドで出場
日本代表MF堂安律(PSV)が5日の国際親善試合いパラグアイ戦(2-0)で“黒子”として成長の幅を示した。FW大迫勇也(ブレーメン)を1トップに据え、2列目に堂安、MF中島翔哉(ポルト)、MF南野拓実(ザルツブルク)が入る前線カルテットは森保ジャパンの“看板”。その1人として先発し、定位置の右サイドに入った。自身はノーゴールに終わったが、献身性によって成長を示している。
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10日のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選ミャンマー戦(ヤンゴン)に向けて、攻撃の連動性が高まったことを示したパラグアイ戦。前半23分、中央で中島からパスを受けた堂安は左サイドのDF長友佑都(ガラタサライ)へパス。その瞬間、自身もスピードを上げてペナルティーエリア内まで入り、選択肢を増やした。長友のクロスは相手に当たり軌道が変わるが、大迫が決めて先制。同30分、南野が追加点を奪うシーンでは、絶妙な動き出しでアシストしたDF酒井宏樹(マルセイユ)のスペースを空け、ゴールを“演出”した。
「1点目で言えば、少し当たりながらだけど素晴らしいゴールだった。僕は組み立てに関わりながらペナルティーエリア内に入れた。2点目は宏樹くんと拓実くんと翔哉くんが素晴らしかった。自分がゴールを決めたかっただけ。そこがあれば最高だった」
悔やんだのは決定機を逸したこと。前半25分、中島のキープから抜け出してGKと1対1となったが、股下を狙ったシュートは相手のブロックにあってしまった。追加点を奪うチャンスを決め切れず。1月24日アジアカップ準々決勝ベトナム戦(1-0)以来8カ月ぶりのゴールはお預けとなった。
得点こそなかったが、この日光ったのは献身的な“無駄走り”。前線4人の好連係が見せられたのも、何度も動き直し、両サイドバックのオーバーラップを生かすことができたから。
「相手があまり動けていなかったのはあるけど、バイタル(エリア)のところでボールを受けられた。この何試合か他の選手も含めて孤立しているシーンがあったけど、今日はそういうシーンが少なかったと思う。パスの選択肢も持ちながら、ドリブルもできた。拓実くんのところにマンツーマン気味に(相手の)アンカーがついていたので、翔哉くんや僕が受けたほうが良いと思った」