バルサDFが国王杯で規定違反の宿敵レアルを一刀両断 「擁護の価値はない」
D・アウベスは前例通りに失格と断罪
バルセロナのブラジル代表DFダニエル・アウベスが、2日の国王杯カディス戦で昨季の累積警告で本来出場資格のなかったMFデニス・チェリシェフを先発起用したために、同杯失格の危機に立たされている宿敵レアル・マドリードに対して、「失格。擁護の価値なし」と一刀両断している。地元紙「スポルト」が報じている。
今季バルサとのクラシコで0-4という歴史的な惨敗を喫した”白い巨人”の運気は、すっかり下降してしまったようだ。FWカリム・ベンゼマがフランス代表の同僚MFの恐喝容疑で逮捕、起訴されるなど、トラブルが続いているが、ライバルチームのベテランは厳しい視線を送っている。
「レアル・マドリードのようなクラブで起こるべきではない。失格という前例に則って、ルールに従い、正しい措置がとられるべきだ。もしも出場資格のない選手を起用したとしたら、失格しかない。擁護の価値はない」
アウベスはこう語っている。昨季、同様に出場資格のない選手を起用したオサスナは、失格処分を下されていた前例がある。レアルのラファエル・ベニテス監督とフロレンティーノ・ペレス会長は知らぬ存ぜぬの一点張り。失格処分回避に躍起となっているが、アウベスは「失格」と断罪している。
一方、同僚のスペイン代表DFジェラール・ピケもカディス戦でのレアルの凡ミスに大ウケ。ツイッターで泣き笑いの絵文字を連発し、スッキリした様子だ。
「笑えると思ったんだ」とピケも語っている。国王杯連覇の最大の障壁となりそうだったレアルの痛恨の事態は、バルサにとっては何よりの朗報のようだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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