“堂安→久保”で変化は? フル出場の南野拓実が語る両翼との関係性「やり方は少し…」

(左から)MF原口、MF中島、MF南野、MF堂安、MF久保【写真:高橋学&Noriko NAGANO】
(左から)MF原口、MF中島、MF南野、MF堂安、MF久保【写真:高橋学&Noriko NAGANO】

パラグアイ戦でトップ下として2列目で唯一フル出場、1ゴールを挙げ好アピール

 日本代表MF南野拓実(ザルツブルク)が、5日の国際親善試合パラグアイ戦(2-0)で森保ジャパン6点目を挙げた。10日のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選ミャンマー戦(ヤンゴン)に向けた“テストマッチ”となる一戦で、前半30分にDF酒井宏樹(マルセイユ)の右サイドからのクロスを決め、2点目をマーク。フル出場でチーム最多タイのシュート5本を放ち、トップ下として健在ぶりをアピールした。右サイドには前半にMF堂安律(PSV)、後半からはMF久保建英(マジョルカ)が入り、それぞれと連係を図った南野は、試合を通して得た感触を語った。

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 背番号「9」の存在感を示す90分間だった。W杯予選開幕に向けた最終確認の一戦で、攻撃陣の先発は“いつもの”4人が占めた。MF中島翔哉(ポルト)と堂安、FW大迫勇也(ブレーメン)からなるカルテットは、森保ジャパン発足時から1年間かけて築いた連係の緻密さが増し、まさに“あうんの呼吸”。南野は試合開始から攻守に絡み、前半15分には大迫からの浮き球パスに反応し、左足シュートを放つもわずかに右へと逸れた。

 前半23分に大迫のゴールで先制した日本は、その後も攻撃の手を緩めず、同30分に左サイドの中島がサイドチェンジしたパスに酒井が走り込みワンタッチで折り返すと、中央で待ち構えた南野が右足で合わせた。2月1日のアジアカップ決勝カタール戦以来となる森保ジャパン6点目。大迫の7点に続くゴールゲッターは「次からアジア予選。今日が(予選前)最後の試合だったので、いい形で臨むためにも勝ちたかったし、良い結果が欲しかった」と、嬉しそうに振り返った。

 中島、堂安、大迫との連係は試合を重ねるごとに高まっている一方、この日は後半から右サイドに久保、左サイドにMF原口元気(ハノーファー)が入り、南野にとって両脇のメンツががらりと変わった。前線で唯一フル出場だった南野は、2列目の連係においてどのような印象を抱いたのだろうか。

「(久保は)今日もゴールにしっかり向かっていたと思う。(堂安と)2人のプレースタイルは少し違うけど、僕のやることは変わらないですね。左サイドは(入る人によって)どっちがどうというのはないけど、やり方は少し変える。元気くんは割と張ってスタートするので、お互いのスペースを潰さないようにする」

 試合後の取材エリアでは表情を崩さず、冷静に分析した24歳。熾烈な競争を繰り広げる2列目だが、どの組み合わせでも“最適解”だと示すためには、中央で両サイドを操る南野の工夫が必要となりそうだ。

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