鹿島、打ち合い制して浦和に先勝 ルヴァン杯準々決勝、敵地での第1戦を3-2で勝利
前半に3点を奪った鹿島が先勝 VAR導入もオンフィールドビューは行われず
前後半で全く違う姿を見せたゲームは、アウェーの鹿島アントラーズが先勝して4強進出に優位な条件を手にした。4日のYBCルヴァン杯の準々決勝第1戦、浦和レッズと鹿島アントラーズの一戦は、前半に鹿島が3ゴール、後半に浦和が2ゴールの展開で鹿島が3-2で勝利した。
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互いにAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の準々決勝にも勝ち残り、過密日程とも戦っているなかでの対戦は、双方ともに多少のローテーション起用でゲームが始まった。全体に鹿島がボール保持率を高めるなかでも、試合で最初のシュートが前半21分にMF宇賀神友弥がセットプレーのこぼれ球で距離のあるところから狙ったもの。膠着した試合になった。
そうしたなかで、前半ラスト10分で試合は一気に動いた。同35分、鹿島は右サイドでフリーキックを得るとゴール前で相手マークを振り切ったDFブエノがヘディングで決めて先制。すると3分後には、MFレオ・シルバが左45度付近からファーサイドにフワリと上げたクロスをFW土居聖真がヘディングで決めて追加点とした。
さらに鹿島は同43分、左サイドを切り崩すと中央でシュートまでいったボールのこぼれ球をMF名古新太郎が蹴り込んで3-0と一方的なリードを奪ってハーフタイムを迎えた。浦和の大槻毅監督は、「ホームだぞ、こんな状況許してよいのか。0-3でもやるんだ」と檄を飛ばして後半のピッチに選手たちを送り出した。
そして、浦和が後半7分にベンチスタートだったFW興梠慎三を投入し、複数選手のポジションも変更すると一気に流れが変わった。まずは同13分、右45度付近から抜け出したFW武藤雄樹が縦に仕掛けてシュートを放つと、GKクォン・スンテが弾いたボールを興梠が難なく押し込んだ。
さらに同15分には武藤の左コーナーキックをDF鈴木大輔が頭で合わせ、クォン・スンテが弾いたボールをDF槙野智章が押し込んで一気に1点差に詰め寄った。試合全体も、浦和が攻勢に出る時間の長い展開になった。
浦和は前線の攻撃のイメージが噛み合わない場面が多かったものの、攻撃回数の多さで鹿島を押し込んだ。そのなかでFWファブリシオには何度かシュートチャンスがあったものの、いずれも枠に飛ばずに追いつくには至らず。そのまま鹿島が3-2で勝利し、第2戦に向け有利な状況を手にした。
また、ルヴァン杯ではこの準々決勝からVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が導入された。この試合では木村博之レフェリーがレシーバーに手を当てて、VARと交信する姿は数回あったものの、ピッチ脇で映像を確認するオンフィールドレビューが行われる場面は訪れなかった。
(FOOTBALL ZONE編集部)