国王杯追放危機のレアル会長 クラブ史上初の異常事態も「通達されてなかった」と無罪を主張

先発出場のチェリシェフ本人も出場停止を知らなかったと明かす

 レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長が、2日に国王杯のカディス戦(3-1)で、本来出場資格のなかった選手を先発起用したために同杯失格危機に直面している問題で、4日に緊急記者会見を開いた。剛腕で鳴らす会長は、「違反はなかった」と強硬に主張している。地元紙「AS」が報じている。

 カディス戦で先発し、先制ゴールを挙げていたロシア代表MFデニス・チェリシェフは、昨季ビジャレアルに期限付き移籍。そこで最後に出場した国王杯、3月4日のバルセロナ戦で累積3枚目のイエローカードを受けて出場停止となっていた。本来なら規定上出場できないが、ペレス会長はレアルの失態を正当化した。

「取締役会でこの問題を分析したが、私はこう声明を出す。我々の見解では3度の警告による出場停止は効力を持たない」

 理由はスペインサッカー連盟、レンタル元のビジャレアル、そして、チェリシェフ本人がレアル側にこの事実を事前告知しなかったことだと主張している。

 

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