MLSで謳歌する”第二の春” 22得点16アシストの「イタリアの至宝」がMVP受賞
バルサも関心を示すジョビンコ旋風 参戦1年目で賞を総なめに
新時代の「イタリアの至宝」と称された男が、海を渡ったアメリカ大陸の地で眩いばかりの輝きを放った。トロントFC所属のイタリア代表FWセバスティアン・ジョビンコが、初挑戦となったMLSで2015年シーズンMVPを受賞した。得点王を獲得し、ベストイレブンにも選出されるなど、まさにジョビンコのためのシーズンとなった。米テレビ局「ESPN」が報じている。
この栄誉を与えられたジョビンコは「MVPを受賞できてハッピー。もっと多くのことを勝ち取りたい」と喜びのコメントを残した。初挑戦ながら33試合で22得点16アシストと驚異的な活躍を披露。MVP投票の結果ではクラブ投票で全体の87.27%、メディア投票で94.37%、選手投票で77.33%と、トータル300ポイントのうち258.97ポイントという驚異的な得票率を記録し、文句なしの受賞となった。ジョビンコと同じ22得点を挙げたFWケイ・カマラ(コロンバス・クルー)がMVP投票で2位となったが、獲得したポイントはわずかに13.06ポイントだった。
トロントFCは東地区6位でプレーオフ進出。しかし、1回戦で敗れるなどチームとしては不本意な結果に終わった。それでもジョビンコ個人としてはMLS参戦初年度にMVP、得点王、アシスト王、年間最優秀ニューカマー賞、ベストイレブンを受賞。バルセロナからの関心も伝えられており、28歳にして第二の春とも言える充実の時を迎えている。イタリア代表MFアンドレア・ピルロ(ニューヨーク・シティFC)、元イングランド代表MFスティーブン・ジェラード(LAギャラクシー)やフランク・ランパード(ニューヨーク・シティFC)、ブラジル代表MFカカらビッグネームが揃ったMLSだが、今季はイタリアからやってきた小さなアタッカーが主役の座を射止めた。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images