復権のベイル、レアル“構想外”から評価一変 スペイン紙「チームのベストプレーヤー」
今夏の放出確実視も残留 ビジャレアル戦では敗戦危機を救う2ゴール
レアル・マドリードのウェールズ代表FWギャレス・ベイルは今夏、ジネディーヌ・ジダン監督の“構想外”と伝えられながら、最終的にはクラブに残留し、結果を残してその評価を一変させた。レアル加入6周年を迎えたベイルの復権を、スペイン紙「マルカ」が特集している。
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ベイルは今夏の移籍市場で、中国1部の江蘇蘇寧や古巣トットナムなどへの移籍報道が過熱していた。ジダン監督の構想から外れてプレシーズンマッチではメンバー外の状況が続き、放出は確実とも見られていたが、その高額年俸などがネックとなり、結局買い手は見つからなかった。
しかし、レアルは開幕前に新加入のベルギー代表MFエデン・アザールやスペイン代表MFマルコ・アセンシオら負傷者が相次いだため、ベイルに再びチャンスが回ってきた。そしてリーガ・エスパニョーラ開幕から3試合連続でスタメン出場を果たし、攻撃陣を牽引。2-2の引き分けに終わった第3節のビジャレアル戦では、終盤に2枚のイエローカードを受けて退場処分を受けるも、2ゴールを決めてチームを敗戦の危機から救った。
スペイン紙「マルカ」は、「プレシーズンにチームから外れ、ジネディーヌ・ジダンとの関係が崩壊したこともあって、このウェールズ人はこの夏の移籍が確実だと思われていた」と事の経緯を紹介しているが、そこからベイルが復権を果たしたと伝えている。
「ラ・リーガ・サンタンデール開幕から3戦続けての印象的な活躍により、ベイルはジダンのプラン内に戻ってきただけでなく、ここまでチームのベストプレーヤーとなっている」
自身の価値を、ピッチ上で改めて証明しているベイル。2日にはレアルに加入して6周年の節目を迎え、ツイッターで「この偉大なクラブでプレーできて誇らしい」と投稿していた。放出候補から一転して、レギュラーの座を奪い返した男は、プレシーズンから不調が続いているレアルの浮沈を左右する存在となりそうだ。