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ジブラルタルで誕生した初の“日本人プロ選手” 経営権取得も目指す30歳、欧州の小国で描く夢
開幕戦にスタメン出場 「ジブラルタルでもプロになれました」
ちなみに、今季はCLにリンカーン・レッド・リンプス、ELにはカレッジ・エウロパとセント・ジョセフスというクラブが参戦。国内リーグ最多優勝(24度)を誇るリンカーンはCL予備予選1回戦で敗退し、その後にスライドして参加したEL予選も2回戦で涙を呑んだ。カレッジ・エウロパとセント・ジョセフスの両クラブもEL予選1回戦で、いずれも強豪レギア・ワルシャワ(ポーランド)とレンジャーズ(スコットランド)の前に敗れ去り、本戦出場は叶わなかった。
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また、ジブラルタルの代表チームは2018年10月にUEFAネーションズリーグの第3節でアルメニアに1-0で勝利し、UEFA加盟後初の公式戦勝利を挙げて話題にもなった。
鶴見はそんなジブラルタル1部リーグで、初の日本人選手として歴史に名を刻んだ。8月14日に行われたライオンズ・ジブラルタルFCとの開幕戦(0-0)にスタメン出場して新天地デビューを果たした。
「選手として僕が海外に行って通用すると思っていたという人もあまりいなかったと思うけど、スペインでもセグンダB(スペイン3部相当)までいくことができたし、こうしてジブラルタルでもプロになれました」
鶴見は、これまでのキャリアを感慨深げにこう振り返った。
前述したように、エウロパ・ポイントは現在、大きなプロジェクトを掲げてチームの改革に乗り出している。クラブに新たに加わった投資家は、英国との強いコネクションを持っていて、今後はチェルシーやアーセナルの下部組織でプレーしていた選手も加わる予定だという。これまでにもジブラルタルリーグからスペイン2部リーグなどに選手が旅立った例もあり、今後は才能ある若手選手を育てて売却する“育成型クラブ”としてのビジョンも描いている。
「東欧のチームなんかも、以前は知られていなかったところですけど、最近では日本人がプレーするようになりましたよね。それは加藤恒平選手(元日本代表)などの活躍があって、日本でも知られるようになったと思いますけど、ジブラルタルもそういう国の一つになればいいなと思っています」