伝統の「ノースロンドンダービー」、クラブ公式SNSで“前哨戦”! 名場面をプレーバック
アーセナルは5-2の大逆転勝利、トッテナムはエースFWケインのゴラッソを紹介
イングランド・プレミアリーグのアーセナルは現地時間9月1日、ホームに北ロンドンのライバルであるトットナムを迎える。「ノースロンドンダービー」として欧州でも屈指の盛り上がりを見せる一戦を前に、両チームの公式ツイッターは過去のダービーから映像をピックアップし、“煽りVTR”を公開。前哨戦の様相を呈している。
アーセナルが目をつけたのは、2011-12シーズンの伝説的な試合だ。エミレーツ・スタジアムでの一戦は、前半4分にトットナムの元フランス代表FWサハに先制点を許し、同34分には元アーセナルのトーゴ代表FWエマニュエル・アデバヨールにPKを決められて2点のビハインドを背負うことになってしまう。
しかしホームで負けられないアーセナルは、前半40分にフランス代表DFバカリ・サニャ、その3分後にオランダ代表FWロビン・ファン・ペルシーがゴールネットを揺らして前半のうちに同点に追いついた。後半もアーセナルの勢いは止まらず、チェコ代表MFトーマス・ロシツキー、イングランド代表FWセオ・ウォルコットの2得点で一気に突き放して5得点。劣勢から一転、大勝という語り継がれる逆転劇となった。
一方のトットナムは、2015-16シーズンの一戦で生まれた一つのゴールに注目している。このシーズンは元日本代表FW岡崎慎司を擁するレスターが快進撃を見せ、最終的に優勝を飾っているが、シーズン途中までレスターと首位を争っていたのが、ノースロンドンの2チームだった。
優勝の可能性をわずかながら残していた2位アーセナルと3位トットナムは、ホワイト・ハート・レーンで激突。互いに1点ずつ取り合って迎えた後半17分、“ゴラッソ”が生まれる。左サイドの深い位置で粘ってボールを奪ったイングランド代表MFデレ・アリは、エースのイングランド代表FWハリー・ケインにパス。ケインはわずかに中央へとボールを押し出すと、最後は右足で美しい弧を描く一撃をファーサイドのネットに突き刺した。試合はその後に追い付かれて2-2のドローとなったものの、今でも鮮明に思い起こされるビューティフルゴールだった。
現Jリーガーでは元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ、元ベルギー代表DFトーマス・フェルマーレンも、かつてはアーセナルの一員として戦った伝統あるダービーマッチ。絶対に負けられない一戦をモノにして、美しい記憶を書き加えるのはどちらのチームだろうか。