ゲームの流れを変えた韓国人DFの退場劇を悔やむ長谷川監督 「少し感情が表に出すぎた」

 

逆転優勝へ、選手に感情のコントロールを求める

  G大阪の長谷川健太監督は2−3で敗れた広島とのJリーグチャンピオンシップ(CS)決勝第1戦で、後半41分にDFオ・ジェソクが退場となり、最終盤に10人での戦いを強いられた試合展開を嘆いた。「少し感情が表に出すぎたのかな」と選手たちに感情のコントロールを求めた。

 オ・ジェソクは広島MF清水航平との接触プレー後、両手で相手の胸を突き飛ばしレッドカードを提示された。この時点では2−1でリードしていたG大阪だったが、そこから2点を失い逆転負けを喫した。試合を振り返った長谷川監督は、この退場シーンが試合のターニングポイントになったと認めている。

「そうですね……。まあ、やっぱり退場が結果的には響いたのかなという感じがします。それまでは我慢強く戦えていたと思いますけど、少し感情が表に出すぎたのかなというふうに思います、最後は」

 今季初先発となったFW長沢駿の先制点や、1−1と同点にされた直後にMF今野泰幸が勝ち越しゴールを奪った点については一定の評価を与えたが、オ・ジェソクの退場で流れは一変したと指摘。昨季、チームを三冠王者に導いた指揮官は「同点に追いつかれた後もしっかりと冷静に戦えれば、2−2で終われたというふうに思いますが、少しアディショナルタイムで焦ったのか、慌てたのか、若干落ち着きがなくなってしまった」と、選手に感情のコントロールを求めた。

 CS決勝の第2戦は中2日、今度は広島のホームでの対戦となる。タイトルのためには2点差以上の勝利、または4点以上を奪っての勝利が必要となるなど窮地に立たされた。それでも長谷川監督は諦めることなく、「もう(敗戦から)切り替えること。そこが一番大事だと思います」と、リーグ連覇へ執念を燃やしていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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