最長距離を走り起死回生の同点弾を演出 「消えていた」青山がもたらした逆転劇
走行距離12.78kmは全選手でトップ
「アシストは良いボールを入れることを意識した。ベンチから自分に出せと言う声も聞こえていたので、いい準備ができた。みんなで戦っているということを今日も示せた。(佐々木)翔が前の試合から出ているが、この大事な試合で結果を出した。交代で入った選手も結果を出して、感謝しかない」
そして、「ほとんど自分は消えていたけど、どこかで存在を示さなければと思った」と話した。
しかし、データを見れば別の側面が浮かび上がってくる。青山が記録したこの日の90分間の走行距離12.78kmは、両チームの選手の中でトップだった。必ずしも常にボールに絡んでいた印象ではないが、前後左右にサポートやカバーリングに休まず動いていたからこそ残る数字だ。「消えていた」という言葉を本人は使ったが、実際は「黒子役として機能した」ということだろう。
この日の3-2の勝利には、広島がアウェーゴールを3点奪ったという側面もある。これで本拠地で迎える第2戦は、2失点以内なら1点差で敗戦しても広島がトータルで勝利することになる。かなり有利な状況で迎えることになるが、青山は気を引き締める。