最長距離を走り起死回生の同点弾を演出 「消えていた」青山がもたらした逆転劇

ピンポイントクロスで佐々木の一撃を生む

 最も走った男の言葉には充実感があった。2日のJリーグチャンピオンシップ決勝の第1戦で、広島のMF青山敏弘はボランチとしてフル出場。敵地でG大阪を3-2で破る勝利に貢献した。

「苦しい中で自分たちにペースが来るのを待っていた。その中で、出るべきところで出て行くという意思統一でやっていた。最後の2つのゴールは出来すぎかもしれないので、失点のところを修正していかなくてはいけない。(退場者が出て)相手は引かざるを得なかったので、必然的に自分たちが押し込む形になった。そこは声を掛けなくても、やるべきことがみんな分かっていたと思う。気持ちの部分で、みんなでつないだボール。最後の1点は大きかった」

 青山は、1-2とビハインドを背負っていた後半41分に、相手DFオ・ジェソクが退場処分になったあとに、怒涛の反撃を見せた広島の選手たちの心境をそう代弁した。

 大きなキッカケになったのは、青山自身のアシストだった。アディショナルタイムに入った直後、青山の右足から上げられたピンポイントのクロスが、DF佐々木翔の同点ゴールを生んだ。劇的な一撃がさらに広島に勢いをもたらし、逆転ゴールにつながったのは間違いない。

 

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