五輪世代FW食野、加入目前のハーツ指揮官が期待語る 「リョウタロウも加われば…」
スコットランド1部ハーツのレヴェイン監督はエースと同列に名前を挙げて期待
今夏、ガンバ大阪からマンチェスター・シティに完全移籍したFW食野亮太郎は、スコットランドの名門ハーツへの期限付き移籍が濃厚とされている。スコットランド地元紙「エディンバラ・ニュース」はハーツのクレイグ・レヴェイン監督のコメントを紹介し、食野を含めた攻撃陣に対する期待を伝えた。
大阪出身で東京五輪世代の食野は、中学生からG大阪の下部組織に所属。2016年、高校3年生でトップチームに2種登録され、翌17年からトップチームに昇格した。18年4月のヴィッセル神戸戦でJ1リーグ初出場。今季はJ3で得点を量産すると、5月のサガン鳥栖戦でJ1初ゴールを決めるなど、リーグ戦12試合に出場して3ゴールを挙げていたなか、9日にシティ移籍が発表された。
その後、食野はスコットランド1部ハーツに期限付き移籍すると報じられ、移籍市場の締め切りを前に契約成立が目前と言われている。そんななか、「エディンバラ・ニュース」紙は「メシノのゴールに直結するランニングとシュートへの意欲は、ハーツがリーグ上位に駆け上がるうえで助けになるだろう」としたうえで、ハーツの指揮官であるレヴェイン監督の次のようなコメントを伝えた。
「ネイジー(ネイスミス)はもうすぐ負傷から戻ってくるし、プラスになる。リョウタロウも今週中には合流できるだろう。我々にさらなるオプションを与えてくれるはずだ」
現エースで昨季は19試合10得点を挙げたスコットランド代表FWスティーブン・ネイスミスと食野を同列に語り、加入によってもたらされる効果に期待している。さらに「負傷者が戻ってリョウタロウも加われば、我々のスカッドは十分強力なものになる」と自信も見せ、食野に対する戦力としての高い期待値を感じさせた。
同紙によると、食野は現地時間28日のフライトでエディンバラ入りする予定となっていたが、直前にプランが変更となった模様。9月2日に移籍市場の閉幕が迫るなか、ハーツ首脳陣にとってはやきもきする時期が続きそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)