遠藤保仁、なぜ日本人初1000試合出場を達成できたのか 「遠藤調整みたいに言われたけど…」
大きな怪我もせずに戦えたのも、これに起因するところが大きい
ただ単純な話、練習を1000日やるのと、試合を1000回戦うのでは得られる中身も、成長の度合いも格段に違う。そもそも、プロサッカー選手の評価って試合で結果を残せるかどうかで、それがなければプロとしてのキャリアも、日本代表などへのステップもない。事実、僕もたくさんの試合を戦ってきたから今もこうしてプロサッカー選手を続けていられるんだと思う。
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ただ言うまでもなく、これは僕1人の力じゃなくて、支えてくれてきた家族や友だち、応援してくれてきた人、一緒にプレーしてきた仲間やコーチングスタッフの存在があってこそ実現できたこと。
例えば、日本代表戦を並行して戦っていた時期は、ガンバと日本代表を行き来する毎日で、ともすればコンディションを崩してもおかしくなかったはずだけど、そういった僕の状況に西野朗監督(現タイ代表監督)やブローロフィジカルコーチ(現横浜FCフィジカルコーチ)が理解を示してくれたというか。
海外から帰国した直後は、必ず僕に「コンディションはどうだ?」と意見を求めてくれるようになり、たとえ試合が2日後に迫っていたとしても「今日はプールだけにしたいです」「ジョグでとどめておきます」って考えを受け入れてもらえるようになって、かなり気持ちも体も楽になった。長いプロ生活を、大きな怪我もせずに戦えたのも、これに起因するところが大きい。
もっとも、選手は常に評価される側の立場にあると考えても、これらはすべて監督やコーチとの信頼関係があってこそで、それを感じていなければ、僕もそんなふうには言えなかったはずだけど。