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かつて中田英寿も所属のボルトン、クラブ存続危機脱却 13億円で新オーナーに売却決定
中田英寿、西澤明訓らの古巣ボルトン、経営危機から5月に破産申請
イングランド3部フットボールリーグ1のボルトンは一時、経営状況の悪化によりクラブ存続が危ぶまれる事態に陥っていたが、無事に“買い手”が見つかり消滅の危機から脱したようだ。現地時間28日に英公共放送「BBC」などが報じている。
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創設145年の歴史を持つボルトンは、イングランドが世界最古のリーグを立ち上げた際の一員でもある。かつて元日本代表FW西澤明訓、同MF中田英寿、同FW宮市亮などが所属し、2000年代は元イングランド代表監督も務めたサム・アラダイス氏に率いられ、プレミアリーグで存在感を示していた。
しかし近年は低迷しており、昨季はチャンピオンシップ(英2部相当)を戦っていたが、23位でフットボールリーグ1に降格。経営状況の悪化の影響を受け、5月には破産申請を行っていた。クラブ売却のプロセスを進めるなか、今季は制裁措置として勝ち点マイナス「12」からのスタートを余儀なくされている。
現地時間28日までに売却の手続きが進まなければ、クラブ解体の可能性があると通達されていたというボルトン。27日には同様のケースで期限までにクラブ売却を進められなかったバリーがリーグから除名されており、ボルトンも危機的状況に置かれていた。実際、先週に行われる予定だったリーグ第5節ドンカスター・ローバーズとの一戦は延期となっている。
そうした状況のなかでボルトンの買収を決めたのは「フットボール・ベンチャーズ」だ。買収のために支払われたのは約1000万ポンド(約13億円)と英衛星放送「スカイ・スポーツ」は報じている。
新オーナーとなった「フットボール・ベンチャーズ」は声明を発表し、「素晴らしいクラブがいるべき場所に戻るためのスタートを切れてとても興奮しています。ファン、スタッフ、そして選手の将来を約束します」と宣言。英紙「ザ・サン」によると、同企業の代表取締役を務めるシャロン・ブリッタン氏はイングランドの伝説的バンドであるピンク・フロイドのドラマー、ニック・メイスン氏からのバックアップを受けているという。
危機を乗り越え、新たなオーナーとともに新シーズンを仕切り直すことになるボルトン。しばらくは厳しい時期が続くと思われるが、クラブ消滅は免れたことで、その姿を再びトップリーグで見られる日も来るかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)