西村雄一主審が米メディア選定のブラジルW杯ワースト主審にノミネート
13部門設定されたワースト・アウォーズで、開幕戦でブラジル代表FWフレッジに毅然とPKを与え、世界中で物議を醸した西村氏が「ワースト・レフェリング・パフォーマンス」という不名誉極まりない部門にノミネートされてしまった。
寸評では「しばらくの間は、ユウイチ ニシムラの開幕戦ブラジル-クロアチア戦での惨劇に比肩するライバルは現れないものと思われていた」と酷評。全世界の注目が集まる開幕戦で、フレッジのシミュレーションに欺かれ、そのジャッジがブラジル優勢に働いてしまったという世界的な共通認識から、西村氏の今大会唯一の主審としてのパフォーマンスは非難の対象になってきた。
「そんな時にカルロス・ベラスコ・カルバーリョがブラジル-コロンビア戦の試合で台頭してきた。このスペイン人の主審は両軍のバイオレンスな(ファウルの応酬の)流れがケガ人を生む結末になることが見えていたにも関わらず、アクションを起こすことに消極にだった。ネイマールが代償を支払ったが、ハメス・ロドリゲスも負傷していたかもしれない。カルバーリョは選手を落胆させた」
記事ではこう報じ、西村氏と同様にブラジル-コロンビア戦の笛を吹いたカルバーリョ主審も厳しく批判している。
同試合でホスト国のスーパースター、ネイマールは後半ロスタイムに、背後からコロンビア代表DFスニガの膝蹴りを背中に受けて、第三腰椎を骨折。エース離脱のショックから立ち直れなかったブラジルは準決勝ドイツ戦で1-7と惨敗。3位決定戦でもオランダ代表に0-3負けを喫した。
結果的にネイマールの重傷を止められず、世界中の批判を集めたレフェリーと並べられるほど西村氏の開幕戦の裁きは低評価だったようだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
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