UEFA年間MVPは誰がふさわしい? メッシら最終候補3人のデータを英メディア検証
ファン・ダイク、メッシ、ロナウドの3人が最終候補に
欧州サッカー連盟(UEFA)は現地時間29日、年間最優秀選手賞など2018-19シーズンにおける各賞の受賞者を発表する。英公共放送「BBC」は、男子最優秀選手賞の候補者となっているリバプールのオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイク、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、ユベントスのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドのデータを比較。3人の中で誰が最優秀選手にふさわしいのか検証している。
UEFAは15日、2018-19シーズンの年間最優秀選手賞の最終候補者3人を発表した。「BBC」は、データ分析会社「オプタ」の協力を得て、最終候補者となったファン・ダイク、メッシ、ロナウドの3人を様々な角度から分析している。
「BBC」はまずFW2人のデータを比較。メッシは54得点、ロナウドは31得点だったことを挙げ、メッシはフィニッシャーとして機能していたことを指摘している。また、期待される平均的な得点数を表す「エクスペクテッドゴール」がバルセロナで35.62得点だったメッシだが、実際には51得点を記録。難易度の高い得点も多く決めてきたことが分かる。一方、ロナウドのユベントスにおける「エクスペクテッドゴール」は28.3得点だったのに対して、実際は28得点。決めるべきときにはしっかりと決めているという数字だ。
最終候補者の中で唯一の守備的な選手となったファン・ダイクは、リバプールで50試合、オランダ代表で9試合に出場している。それらの試合で9得点を決め、4回のアシストを記録。攻撃における貢献度も高いことを示している。
そして、守備的な選手の指標となるデェエルの勝率は、73.7パーセントと高い数値を記録している。同様に空中戦における勝率も高く、73パーセントとなっている。さらに、ヨーロッパ5大リーグに所属するDFとデュエル勝率を比較した場合、200回以上のデュエルを挑んだ選手のなかで勝率は最も高く、対人プレーを得意とすることがデータからもよく分かる。
昨年はレアル・マドリードのクロアチア代表MFルカ・モドリッチが受賞。今年は現代サッカー界の2大スターのいずれかが受賞するのか、それともUEFAチャンピオンズリーグ優勝チームからファン・ダイクが選出されるのか。賞の行方に注目だ。