鹿島、ACL準々決勝第1戦はスコアレスドロー タレント揃いの広州恒大を敵地で完封

鹿島は、ACL初出場の上田綺世がプレーするも引き分けに終わった【写真:Getty Images】
鹿島は、ACL初出場の上田綺世がプレーするも引き分けに終わった【写真:Getty Images】

準々決勝第1戦で0-0ドロー 鹿島は第2戦で勝てば確実に突破という状況に

 アジア連覇を狙う鹿島アントラーズは、28日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第1戦で広州恒大(中国)とのアウェーゲームをスコアレスドローで終え、ホームでの第2戦で勝利すれば突破できる状況を作った。

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 鹿島は広州と2017年にラウンド16で敗れて以来の対戦。鹿島は直近のリーグ戦ガンバ大阪戦からスタメンを3人変更して臨んだ。一方の広州では、夏の移籍市場で国内の上海上港から獲得し、中国国籍の取得でも話題を呼んだFWエウケソンがスタメンに起用された。

 立ち上がりから全体にホームの広州恒大がペースを握り、ペナルティーエリアの少し外から強烈なミドルシュートが何度となく浴びせられた。鹿島はGKクォン・スンテの冷静な対応で事なきを得たものの、苦しいゲームを強いられた。一方で、前半23分に鹿島はペナルティーエリア内まで進出し、FWセルジーニョがフリーで左足を振り抜くビッグチャンスを迎えたが、シュートはわずかにゴール右へ外れた。

 双方ともにゴールに迫る場面を作った試合は前半を0-0で終了した。

 後半に入ると先にゴール前の際どいシーンを作ったのは鹿島だった。同13分、中央やや右サイドでMF土居聖真が巧みに相手を外すとファーサイドにクロス。ここにMF白崎凌兵が飛び込んで頭で合わせたが、ボールはクロスバーを越えてしまった。鹿島の大岩剛監督は同23分、夏のウインドーで法政大から加入の日本代表FW上田綺世をACLデビューのピッチに送り込んだ。

 時間の経過とともに双方とも前線と最終ラインの間が間延びしてオープンな展開になった。広州恒大はエウケソンやブラジル代表MFパウリーニョ、MFアンデルソン・タリスカ、途中出場のFWガオ・リンにボールを集めるが、個の能力に優れる相手に対して鹿島も対人で引くことなく対応し、決定機を作らせずにゲームを進めた。

 結局、どちらのチームもゴールを奪うことはできずにこのまま試合は0-0で終了。鹿島はホームの第2戦へ向けアウェーゴールは奪えなかったものの、勝利すれば確実に突破という状況を手にして初戦を終えた。

 鹿島の大岩剛監督は「アウェーゴールを一つ取りたかった」と話した一方で「この過酷な状況で選手はよくやってくれた。ホームでやる第2戦でしっかり勝ち切りたい」と、突破を誓った。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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