名門レアル、過去100年で最少なのは? スペイン紙も危惧する顕著な“減少傾向”
今季トップチームに下部組織出身者が4人のみ、新たなチームの象徴が生まれるか
今夏に日本代表MF久保建英(マジョルカへ1年間期限付き移籍)が加入したレアル・マドリードで下部組織出身者の減少が顕著になっている。今季はトップチームに過去100年でも最少となるわずか4人。スペイン紙「マルカ」は、育成組織の重要性が失われつつあると現状を危惧している。
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現在、レアルのトップチームにいる下部組織出身選手はドミニカ共和国代表FWマリアーノ・ディアス、スペイン代表DFダニ・カルバハル、同DFナチョ、同MFルーカス・バスケスのみ。今夏はMFマルコス・ジョレンテ(→アトレチコ・マドリード)やFWラウールデ・トマス(→ベンフィカ)が完全移籍し、DFセルヒオ・レギオン(→セビージャ)やジネディーヌ・ジダン監督の次男GKルカ・ジダン(→ラシン・サンタンデール)ら多くの若手も出場機会を求めて、期限付き移籍でチームを去った。
他クラブからスター選手を引き抜く大型補強が毎年のように進められ、下部組織出身者にチャンスを与える機会は減っている。トップチームに生え抜きが4人というのは、2001-02シーズン(イケル・カシージャス、フランシスコ・パボン、ラウール・ゴンサレス、グティ)と、2010-11シーズン(カシージャス、アントニオ・アダン、アルバロ・アルベロア、エステバン・グラネロ)と並び、過去100年で最少となった。
2003-04シーズンは下部組織出身者が10人まで増えたが、チームの“銀河系軍団”化が進んだ結果、自前で育てた選手は激減した。近年台頭してきた19歳のU-20ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールやFWロドリゴ・ゴエス、久保も他クラブから獲得してきたタレントだ。
先日16歳のFWアンス・ファティがデビューを果たして話題のバルセロナでも、近年はカンテラ出身者がクラブを去る傾向が顕著となっている。マルカ紙では「ラ・ファブリカ(レアルの育成組織)の重要性は失われている」と報じられている。
かつてのカシージャスやラウールのようにレアルの下部組織から新たなチームの象徴が生まれる日はやってくるのだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)