本田に「チャンスを与えたかった」 ミラン指揮官が親心も、序列は「チェルチの控え」と断言

鬼軍曹も試合勘の欠如に理解は示すが…

 リーグ戦で9試合連続の先発落ちとなっている本田は、イタリア代表MFアレッシオ・チェルチの控えであるとの立場を改めて確認した。そのうえで、出場機会を激減させている背番号10の活躍を待望していたという。

「今日は(本田にとって)実力を見せるために適切なチャンスだった。懸命にやっていたが、できなかった。しかし、彼らにとっても難しいのは分かる。みんなに実力を証明するチャンスを与えたかった」

 ベンチで燻る男たちに見せ場を用意した鬼軍曹だが、先制点の起点となるパスを出した本田は奮闘したものの、不発だったと認めている。出場機会の少ない中でいきなり結果を出すのは難しいと、指揮官も理解している。明確にアピールできたのは、先制点を決めたルイス・アドリアーノくらいだった。

 もっとも指揮官は、控え組が不発に終わるシナリオにも備えていた。イタリア代表MFジャコモ・ボナベントゥーラとリッカルド・モントリーボという主力もメンバーに入れていた。

「ロマニョーリも招集した。1日自由にしたが、合宿に呼ぶことに決め、ベンチに入れた。(主力メンバーは)必要な時に入れるために呼んだが、必要がないと思っていた。だが、成り行き上、入れることにした」

 

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