香川は「すでに歴史を作っている」 クラブ史に残る“最速ゴール記録”をスペイン紙称賛
“初代”長谷川アーリアジャスールが成し遂げられなかった日本人選手ゴールを2戦で達成
スペイン2部サラゴサの日本代表MF香川真司は、現地時間25日に行われたリーガ・エスパニョーラ2部第2節ポンフェラディーナ戦(1-1)で移籍後初ゴールを決めた。スペイン最大の日刊紙「マルカ」は「香川はすでにサラゴサで歴史を作っている」と、早くもクラブ史に名を残す働きを見せていると評価している。
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香川は開幕2試合連続スタメンを飾ったポンフェラディーナ戦で、中盤をダイヤモンド型にした4-4-2のトップ下としてプレー。序盤からキレのある動きを見せた。
前半14分、最終ラインからのロングフィードに抜け出してシュート。惜しくもオフサイド判定となったが、その2分後にはスルーパスでDFカルロス・ニエトのシュートチャンスを演出するなど、攻撃の中心となってゲームを組み立てる。
サラゴサは前半41分にセットプレーからネットを揺らされたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の進言でオフサイド判定となり、ノーゴール。スコアレスのまま突入した後半14分だった。右サイドからのクロスを受けた香川が、ペナルティーエリア内で右足シュート。一度は相手DFにブロックされるも、すぐさまこぼれ球に反応して左足を振り抜き、ゴール右隅に流し込んだ。
スペイン紙「マルカ」は、「香川はすでにサラゴサで歴史を作っている」と題して特集を組んだ。サラゴサでは2015-16シーズンにMF長谷川アーリアジャスール(名古屋グランパス)が“クラブ日本人第一号”として在籍していたが、リーグ戦8試合無得点でシーズン途中に退団。香川はサラゴサでゴールを決めた初の日本人選手となる。記事では、「非常に喜ばしいゴールだが、最終的に勝ち点1しか手にできなかった。ビクトル(・フェルナンデス監督)は約20分を残して彼を交代させ、チームは一気に後退した。監督は、彼はまだ肉体的に100%ではないと説明した」と、香川の途中交代を機にチームは勢いを失ったとの見解を示している。
一方、サラゴサ地元紙「El Periodico de Aragon」も「香川が素早く奪い取る」との見出しで、「香川はサラゴサで最初のゴールを記録するのに、2試合、計151分しか必要としなかった」と伝えた。
憧れだったスペインの地で違いを見せている香川。ここからさらにギアを上げていきたいところだ。