トッテナムFWケイン、VAR判定に“不満露わ” 「僕には受け入れられない」
プレミアリーグでは今季から導入したVAR判定
トットナムに所属するイングランド代表キャプテンのFWハリー・ケインがプレミアリーグ第3節ニューカッスル戦(0-1)でのVAR判定について「理解し難い」と苦言を呈した。英衛星放送局「スカイ・スポーツ」が報じた。
ケインは0-1と1点ビハインドで迎えた後半33分、アルゼンチン代表MFジオヴァニ・ロ・チェルソのスルーパスに反応してペナルティーエリア内に走り込んだ。しかし、シュート態勢に入る前に背後からニューカッスルDFジャマール・ラッセルズのタックルを受けて転倒。明らかなファウルにも見えたが、VAR判定の結果は「ノーペナルティ」だった。
トットナムはゴールを奪えないまま90分を終え、ニューカッスル相手に今季初黒星を喫した。ケインはVARがあったのにもかかわらず、この明らかなファウルが認められなかったと不満を露わにしている。
「PKが与えられなかったことは理解しがたい。GKが飛び出してきて手を使って相手を倒したりすれば、それはPKになる。僕は彼(ラッセルズ)の手と体に引っかかって倒れた。それが故意であろうとなかろうと、僕の考えでは(PKなしの判定は)受けいれがたい。VARはピッチ上のレフェリーは助けるためにある。そうは言っても、主審は何も知らなかったし、何も見ることができなかった。主審が『ノーペナルティ』だと言い、それをVARが『50-50だ』と言ったのなら同意できる。(主審とVARで)どのような会話があったのか知らないけれど、僕には受け入れられない。フットボールでは時々このようなことが起こる」
ケインはVARが判定の助けになるものであると認めたうえで、それでも今回のケースではVARがうまく機能してなかったと苦言を呈している。
プレミアリーグでは今季からVARの正式導入がスタートしたばかり。すでに導入されている国や欧州コンペティションでも度々議論を巻き起こしているだけに、イングランドでもこうした論争は重ねられていきそうだ。