元伊代表MFデ・ロッシが“誤爆” 味方の腹部に衝撃足裏キック「本性の一部を見せた」

ボカ・ジュニアーズDFダニエレ・デ・ロッシ【写真:Getty Images】
ボカ・ジュニアーズDFダニエレ・デ・ロッシ【写真:Getty Images】

バンフィエルド戦で相手のロングフィードを追いかけた際、タックルが味方の腹部を直撃

 元イタリア代表MFダニエレ・デ・ロッシは、今夏にプロ入り後一筋だったASローマを離れ、アルゼンチンの強豪ボカ・ジュニアーズへ移籍した。“ファイター”としても知られるデ・ロッシだが、現地時間25日のバンフィエルド戦(1-0)で味方の腹部にタックルを見舞う“誤爆”を見せ、海外メディアも騒然となっている。

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 デ・ロッシは昨季限りで現役時代のすべてを過ごしてきたローマを契約満了。現役引退が一つの選択肢とされ、国内の強豪フィオレンティーナや中東、アメリカなどが新天地の候補とされていたなか、最終的に選んだのはアルゼンチンだった。

 ボカの公式サイトで、「空港の時点でちょっとした狂気を感じたけど、それは自分の人生を過ごしてきたローマとあまり変わらないということも言える。この普段から慣れている感じが好みだよ」と話していたデ・ロッシ。ボカの熱狂的な雰囲気に好印象を抱いていたが、試合で“狂気的”とも言えるプレーを見せてしまった。

 25日のバンフィエルド戦、ボカは開始1分に元アルゼンチン代表FWフランコ・ソルダーノのゴールで先制。1点リードして迎えた前半26分だった。相手のロングフィードに対し、センターサークル付近からダッシュで背走。体を反転させて落下点目がけて左足でタックルを放ったが、そこにいたのは味方のアルゼンチン人DFパオロ・ゴルツだった。

 胸トラップしようとしていた無防備のゴルツの腹部に、デ・ロッシの左足裏が直撃。34歳のベテランは悶絶してピッチに倒れ込んだ。大事には至らず、ゴルツは最終的にフル出場したが、デ・ロッシのプレーに海外メディアが反応している。

 アルゼンチン紙「Diario Ole」公式インスタグラムは、「ラ・アスール(青/ボカの愛称の一つ)は君の仲間だ、ダニエレ!」と“忠告”的に投稿。アルゼンチンのサッカーサイト「En Una Baldosa」公式ツイッターは「デ・ロッシはチームメートも蹴り飛ばす。これがボカだ」と伝えた。また、米スポーツ専門局「ESPN」の番組「スポーツセンター」は、「デ・ロッシがゴルツにひどいタックル。イタリア人は本性の一部を垣間見せた。その被害を被ったのは彼の仲間だ」と動画付きで紹介している。

 アルゼンチンの地で、イタリア産ファイターに新たな武勇伝が加わった瞬間だった。

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