リバプールのクロップ監督がミラン守護神に興味 キーマンは悪童バロテッリか!?
リバプールのクロップ監督がミラン守護神に興味 キーマンは悪童バロテッリか!?
■神童に定位置を奪われた実力者
リバプールのユルゲン・クロップ監督は、ACミランで16歳のGKジャンルイジ・ドンナルンマに膝の故障などでポジションを奪われたGKディエゴ・ロペスの獲得に興味を示している。ミランに期限付き移籍中のFWマリオ・バロテッリの完全移籍を条件に大型トレードが実現する可能性が浮上している。イタリアのサッカー専門サイト「カルチョメルカート」が報じた。
ロペスは昨シーズンのチーム最優秀選手の評価を手にしたが、今季は膝蓋(しつがい)腱の故障で戦線離脱を余儀なくされた。そして、16歳の神童ドンナルンマが正守護神として圧巻のパフォーマンスを見せており、去就問題が浮上している。その一方で、名将クロップ監督はリバプールのベルギー代表GKサイモン・ミニョレのパフォーマンスに満足しておらず、赤と黒の軍団で出場機会を失ったロペスに熱視線を注いでいる。
ミニョレは先月26日、ELグループステージ第5節ボルドー戦で、10秒以上ボールを手で保持してしまい、「6秒ルール」を違反。それによって与えた間接FKから失点。安易なミスからやすやすとゴールを許してしまうなど、安定性に欠けたパフォーマンスが続いている。
ロペスは2018年シーズンまで契約を残しているが、出場機会を手にするために移籍に前向きな姿勢を示しているという。年俸250万ユーロ(3億2500万円)の守護神の移籍話に関して、現在ヘルニアでリハビリ生活を続けているバロテッリが交渉に組み込まれる可能性が浮上している。
バロテッリは昨季、ミランからリバプールに移籍金30億円で移籍したが、リーグ戦1得点という不振に加え、ピッチ内外で物議を醸した。今季レンタル料ゼロで、年俸の大半をリバプールが負担するという衝撃的なお払い箱状態で古巣に戻ってきた。
だが、シニシャ・ミハイロビッチ監督の指導で優等生に生まれ変わった直後に、股関節周辺の痛みでリハビリ生活を余儀なくされている。
バロテッリのミランでの故障からの復帰後の活躍次第で、トレードが実現する可能性が高いとリポートされている。すでにリバプールで白星を積み上げているクロップ監督は、お騒がせ男と引き換えに、百戦錬磨の守護神を獲得できるのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images