ボローニャ冨安健洋、リーグ戦“上々”デビューを現地称賛 「間違いなくポジティブ」

ボローニャDF冨安健洋【写真:Getty Images】
ボローニャDF冨安健洋【写真:Getty Images】

セリエA開幕戦エラス・ヴェローナ戦でフル出場、現地メディアが高い評価

 今季からセリエAのボローニャに加入した日本代表DF冨安健洋は、現地時間25日のリーグ開幕戦、敵地でのエラス・ヴェローナ戦でフル出場してデビューを飾った。チームは退場者を出した相手に対し、1-1で引き分けになった。冨安はイタリアメディアからもポジティブな評価を受けている。

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 背番号14の冨安は右サイドバックで出場。ボローニャは前半13分、ロングボールにFWリカルド・オルソリーニが抜け出したところで、ペナルティーエリア内でヴェローナのMFパベル・ダヴィドビッチに倒された。PKに加え、ボールにプレーしようとしないファウルでの決定機の阻止という判断でレッドカードも提示された。このPKをFW二コラ・サンソーネが同15分に決め、ボローニャは先制点と相手が10人になる優位な状況を手にした。

 しかし同37分、ヴェローナは中央やや右サイドで得たフリーキックのチャンスにDFミゲル・ヴェローゾが鮮やかな左足でのシュートを直接決め、1-1の同点として前半を終えた。

 後半に入ると数的優位のあるボローニャは攻撃回数を増やし、冨安も物怖じすることなくボールを受けて攻撃に参加していったが、決勝点を奪うことはできず。冨安個人としてはフル出場のデビューとなったが、チームとしては数的優位を生かし切れないもったいない引き分けになった。

 イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は、冨安に対して「6点」の及第点を与えた。寸評では「準備段階(プレシーズン)のプレーからもう少し期待をしていたが、間違いなくポジティブなデビューだった」と、評価している。

 またサッカー専門サイト「トゥットメルカートウェブ・コム」は、冨安をチームで3人並んだトップタイになる「6.5点」と評価し、「良かった。日本人にとっての前向きなデビュー戦になった。フィジカル的な強さを出したサイドバックとなり、優れたテクニックもあった。守備を良くして、サイドの攻撃では危険な存在になった」と称賛の寸評となった。

 すでに公式戦という意味ではイタリア杯でのデビューを済ませていた冨安だが、リーグ戦でのデビューも大きなミスなく乗り切った。今後、強豪クラブとの戦いも含めてイタリアで冨安はどのようなプレーと成長を見せてくれるか、楽しみが広がる開幕戦になった。

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